「え、え、え、日銀の減額方針で国債発行の年限を短期化? 」「異次元の高債務国である日本は大丈夫か?」

2024年06月20日

(ここに述べる意見/分析は私が所属する政党の公式見解でも分析でもありません。

私の個人的見解・分析であることをご理解ください)

1.「え、え、え、日銀の減額方針で国債発行の年限を短期化? 」

あれ~、ここまでやるの?いよいよやばい。悪あがきもいいところ。日銀の次回7月会合で相当額の「国債買いオペ減額」をやらなければ180円、200円を超える円の暴落がありそう。しかし「国債買いオペ減額」が大きすぎると需給のアンバランスで長期金利が暴騰し日銀自身が債務超過になり、国債入札でも未達(国債入札額が発行額まで届かない=デフォルト)が起きるリスクも。ならば、相当額の「国債買いオペ減額」を実行せざるを得ない。円暴落を防ぐには需要が減る分(=日銀の国債の買いオペ)、供給も減らす(=長期国債発行減額)しかないだろう、という発想だ。

政府・日銀がいかに円暴落の可能性が大きいと怖がっている証左だが、まさに「次々に出てくる難題をもぐらたたきで収めよう」という最終段階。自分たちの任期さえ何事も無ければいいという日本得意の危機先送り策だ。

そもそも金利上昇期には短期資産、長期負債のポートフォリオを構築するのが我々リスクテーカーの常識だ。資産サイドはなるべき短期で運用し、長短金利が高くなってから長期資産を買って高い金利を長期に渡ってエンジョイする。借金は金利が低いうちに長期間のモノを確保し、金利が上昇しても低い金利の支払いで済むようにする。金利上昇期に皆さんが住宅ローンを変動金利ではなく固定金利で借りようとする理由と同じだ。

国も同じ。これから金利が上昇しても10年という長い借金で得た低金利を10年間払えばいいだけだったはずなのに、より短期の債務として金利上昇期に脆弱な財務体質にしようとしている。

こんなことをして格付け機関は格付けを据え置いてくれるのか?X デイ後に日銀をとっかえるだけでハイパーインフレを鎮静化させ日本は再興達成と思っていたが(=国はハイパーインフレで究極の財政再建)、こんなことをしたら、日銀だけでなく、国も(究極の財政再建を果たす前に)財政破綻で、日銀と共にドボンだ。

インパール作戦かと思ったら、インパールの先の海の中にまで進軍しようとする戦略のように思える。日本、大丈夫か?

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA19A8H0Z10C24A6000000/

 

2,「異次元の高債務国である日本は大丈夫か?」

昨晩に出てきたブルムバーグ記事。いわく「ECBが警告、(ユーロ圏諸国は直ちに債務削減に着手する必要がある」「特に高債務国は直ちに行動を起こす必要がある」

ユーロ圏諸国の高債務国よりもさらに異次元に高債務国である日本は大丈夫か?中央銀行のとっかえだけで済むのか?どうかの瀬戸際。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-06-19/SFBR78DWLU6800?srnd=cojp-v2-markets