(本日第2弾) 本日は朝第1弾を更新しています。そちらもお読みいただければ幸いです。
(ここに述べる意見/分析は日本維新の会の公式見解でも分析でもありません。私の個人的見解・分析であることをご理解ください)
1.「PB 黒字化は借金総額減額の前提条件でしかない」
日経新聞によると、政府は国と地方の基礎的財政収支(PB)が2025年度に初めて黒字になるとの試算をまとめるそうだ。
PB が黒字化すると「財政再建が成った」と誤解している人がいるがとんでもない話。PB 黒字化した後、税収が国の支払金利より多くて初めて、国の借金が減っていく。
税収は大雑把に言って経済成長に比例しているから「GDPの伸び(r)>「国の支払い金利(i)」ならば借金が減っていく(ドーマー条件)ということ。
借金が減っていくことの前提がPB黒字化に他ならない。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA255S90V20C24A7000000/
2.「財政破綻 or 年金破綻?」
ところで先日発表された年金検証では「年金は持続可能」と、安全性を強調していたが、それはスブレッド(金利―労賃上昇率)を非常に大きいと想定したからにすぎない。労賃上昇率は大雑把に言ってGDPに比例するからi>rなら年金は持続可能だと言っている。
だとすると、
i>r ならば年金は持続可能だが財政は持続不能(破綻)
i<r ならば財政派持続可能だが年金は持続不能(破綻)
となる。
財政と年金、どちらが破綻するんだ??この問題は国会議員になった時から何度も財政金融委員会、予算委員会、決算委員会等で聞いてきたが、政府はむにゃむにゃとしか回答してくれていない。
日銀が国債買いオペを大幅減額すれば今後は明らかにi>r となるが、それは年金は持続可能だが財政は破綻ということになる。
しか~し、国破れて年金あり、なんてことが起こるのかね~。
日本中、SDGsと騒いでいるが、日本の現在の最大の持続性問題は財政か年金かのどちらか問題だ。