.「財政健全化、『歳出は歳入の範囲内』義務に」「小幡 績 慶応義塾大学大学院教授いわく『世界で最も日本市場が危ない』」「小幡 績 慶応義塾大学大学院教授の論考に対する私のコメント」他

2024年08月12日

(ここに述べる意見/分析は日本維新の会の公式見解でも分析でもありません。

私の個人的見解・分析であることをご理解ください)

 

1.「財政健全化、『歳出は歳入の範囲内』義務に」

本日の日経新聞「経済教室」。私がこの20数年間、声を大の主張してきた内容とほぼ同じ。私はだからスイスやドイツと同じように憲法に「財政均衡条項」を書き込めと言っている。

島澤氏は、この論考で、私よりよりロジカルに現在の危機を説明してくださっている。違いは島澤氏は「財政健全化を軌道に乗せ、かつ後戻りさせない仕組みの構築に早急に取り組むべきだ」とまだXデイには時間があるかのような文章で締めくくっているが、私はもうすでに時遅し、だと思っている点。あとは私と全く同じ。

島澤氏いわく「GDP比で200%を超える巨額の政府債務残高を抱えた国(藤巻注:日本)が、引き続き拡張的な財政運営をする場合、本来であれば国債金利が急騰し、政府に財政運営の修正を迫るはずだ。例えば英国の場合、政府債務残高は100%程度と日本の半分ほどでしかなかったが、22年秋にトラス元首相が財源なき減税策を打ち出すと金利が急騰して英国債やポンド、株価が急落する『トラス・ショック』が起きた」「(藤巻注:日本は)英国と異なり市場規律が働かないため、債務残高が積み上がっても利払い費は低いままで、増税なしにどんどん歳出を増やしたいという政治家や官僚が持つ欲求に対する効果的な歯止めが効かず、歳出の拡大傾向が加速した」

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD241IJ0U4A720C2000000/

 

2.「小幡 績 慶応義塾大学大学院教授いわく『世界で最も日本市場が危ない』」

小幡 績 : 慶応義塾大学大学院教授が東洋経済に書いた論考。私が常づね言っていたこととほぼ同じ考察。

価下落は)私は続くと考える。(略)

そして、最も重要で基本的なことは、中央銀行が作ったバブルであるということである。流動性が中央銀行から直接に供給された。しかも、政府国債を直接買い支えた。その結果、財政もばらまかれた。民間金融機関から国債を吸い上げた。

 

つまり、国内金融市場の資金を中央銀行と政府が一体となって、バブルにつぎ込み、円安と株高をつくったのである。(略)

しかも、今回の銀行は、市中の商業銀行よりも、一国の経済の根幹をなす中央銀行がバブルに巻き込まれているのである。そして、金融政策の変更が混乱を招いた最大の原因だと誤解されている。バブル崩壊のコントロール、軟着陸を実現するための最重要プレーヤーの行動が今後縛られることになり、また信用もされていないのである。

この結果、日本金融市場のバブル崩壊、株式の暴落、通貨の混乱、国債市場の混乱、これらすべてが起こりかねない条件がそろっているといえる。そして、そのバブル崩壊の危機が実体経済、社会全体に波及する要素がそろっているのである。

したがって、私は世界で最も日本市場が危ないと思う。まずは、株式市場。次に為替が急激に円高になったあとに、中央銀行と政府の政策の混乱で円が急落し、国債も暴落する。それが最悪のシナリオであり、このリスクシナリオが実現する可能性はある」。

https://toyokeizai.net/articles/-/797710

 

3.「小幡 績 慶応義塾大学大学院教授の論考に対する私のコメント」

たしかに登用経済に載った小黒慶応大学教授の論考は、常づね言っていたこととほぼ同じ考察だが、世界株の大暴落は多少関送りされる可能性もあると私は思っている。

7月31日の日銀政策決定会合で流動性回収(=国債買い入れオペ減額)を匂わした途端、世界の株式市場が震撼した。匂わしただけで、この暴落である。その結果、日銀は怖くて、もう流動性回収(=国債買い入れオペ減額)を実行に移せないのではないかと思う。そうなると世界株の大暴落(世界の中央銀行の中で唯一、大量に株式を保有している日銀の終焉)は先に少し伸びるかもしれない。

しかし(他国はばらまいたお金を回収しているのに)日銀だけは、さらにお金をバラまき続けざるを得ず、円は急落継続。日本は激しいインフレ時代に突入する。日銀が中央銀行としての体をなしていないことが世界に知れ渡り、日銀と円の信用は失墜し1ドル=1兆円(円の紙くず化)となるというプロセスを私は考える。財政規律を無視し、財政ファイナンスを行った(=正統派金融論の基本のキを大破りした国の歩む道)ツケは滅茶苦茶に大きい。

 

4,「渡邉美樹さんのブログ」

以下、8月9日付け渡邉美樹さんのブログ

「年初の為替相場は1ドル=140円程度で、ほとんどのエコノミストや、企業経営者は今年は1ドル=130円台になると予想していた。

まだ超円安で、世界からみたら弱い通貨であることに変わりはない」という。参議院議員の藤巻健史さんなどは、「絶好のドルの買い場だ。将来的に円は紙くずになるのだから、160円も150円も大差はない」と、政策決定会合にコメントしている」https://ameblo.jp/watanabemiki/

 

5,「お金とは」

私のXに以下のようなリツイートがきた。

「お金というのは何ですか?」

以下のように回答した。

知りたい方は雨宮日銀前副総裁が日本金融学会で丁寧にきちんと説明(講演)されていますから、それをちゃんと読みなさいピリオッド。専門家中の専門家が専門家集団の金融学会で講演しているのだから、それに反する陳説を自慢げに話すのを、はずかしいと思うこと。

ついでながら、この講演の中で「もちろん、中央銀行への信用が一たび失われれば、ソブリン通貨といえども受け入れられなくなることは、ハイパーインフレの事例が示す通りです」と雨宮前副総裁はおっしゃっています。明確に「中央銀行への信用が一たび失われれば法定通貨でも信用を失う(=受け入れられなくなる)。いくらモノが余っていても、そんな通貨を1兆円払っても誰もおモノをうってくれなくなる(=ハイパーインフレ)」と明確におっしゃっているでしょうが。いつも言うように、デフレ/インフレはモノやサービスの需給で起こりますがハイパーインフレは中央銀行の信用失墜で起こるのです。非連続的に(=たとえ前の日までデフレでも中央銀行の信用が失墜すれば)一晩で起こるということです。

https://boj.or.jp/about/press/koen_2018/ko181020a.htm

 

6.「英語では財政ファイナンスのことをマネタイゼーションと言う」

私のXに以下のようなリツイートが来た。

「日銀が国債買ったのと、通貨発行したの、どう違うか説明してくれよ、妄想野郎!」

以下のように回答した。

「英語では財政ファイナンスのことをマネタイゼーションと言います。国債(長期負債)を通貨化(超短期負債化)するからです。金利上昇期に、国全体として大変危険な状態になります。金利上昇期に住宅ローンを変動金利で借りているようなものです。「統合政府で考えれば財政は健全」論の嘘っぱちが明確でしょう、おわかりですか? 日銀のバランスシートの変遷を見れば初心者でもわかるでしょう。日銀が国債を民間銀行から購入してその代わり金を日銀当座預金に振り込んでいます(=Moneyの増刷)」

 

7.「PB黒字化は財政再建の前提でしかない」

私のXに以下のようなリツイートが来た。

「来年にはPB黒字化見込みなのに どうやって財政破綻するんですか? 対外純資産も前年度で増加してます。 トルコとかはインフレやばそうですが」

以下のように回答した。

「何千回言ったらわかるんですかね。日銀が紙幣を刷りまくっているから、政府が資金繰り倒産をする事は無い。しかしながら、紙幣価値が毀損し、中央銀行が信用失墜し、円が紙屑化(1ドル=1兆円)の可能性は多いにあり。かつもう一言、付け加えれば、BB黒字化というのは、財政再建を全く意味しない。財政再建を達成する前提ができたということだけ。ドーマの法則のいうように、PB黒字化達成した後に経済成長率がインフレより高ければ借金総額が減っていくというだけの話。日本はいずれ日銀が国債購入を止め支払い金利の方が経済成長よりもかなり高くなり、借金は膨大に膨れ上がっていき、財政はさらに大幅悪化すると思われる」

 

8.「7%のインフレに夜財政再建は可能か?」

私のXに以下のようなリツイートをいただいた。

「これは藤巻氏の言う通りで、元々アベノミクスはインフレ税による財政再建が頭にあって、それが今実現されている。 投資家なら、インフレ税は外貨でも株でも金(ゴールド)でも買って、ある程度は回避できる。 しかし、増税は回避出来ない。財務省は面子にかけて、増税でやりたいみたいだけれどね」

以下のように回答した。

「私も異次元緩和が始まった時、理由は財政破綻という危機の先送り先だなと思いましたが、同時に政府日銀は大増税の代わりに7%のインフレを10年実行(そうすると借金が実質半分になる)すると言うインフレ税政策を選択したのかもしれないなとも思いました。某大学の経済学部長の先生とその点について議論したこともあります。その議論の際の私の主張は「政府は財政再建の必要性の崖っぷち(=このままでは、デフォルト、すなわち財政破綻をしてしまう)まで、押し込まれ最終手段としてインフレ税政策を採用したのかもしれないが、7%のインフレ率にコントロールするなどと言う事は不可能で、財政ファイナンスをすれば日銀が信用を失墜しハイパーインフレになってしまう」と発言しました」

 

9 「駄々っ子と同じことをしてもハイパーおン振れは避けられない」

私のXに以下のようなリツイートが来た。

「ハイパーインフレにならないし、そもそも政府と国民は主体が異なるし、何よりインフレは税金と同じでないし、まともな経済学ではインフレ税と呼ばないし、もとより徴税権を国の資産に入れていないし、極め付きは納税は国民の義務。これ憲法だし。ここまで荒唐無稽だとエンタメですね」。

以下のように回答した。

「まずはハイパーインフレにならないしーー>駄々っ子と同じ。理由もなく、ぼくちゃん、ならないと思うんだ、うえーん、というような議論にこの場を使わない!余程にハイパーインフレが怖いと見える」

 

10.「自国通貨を持っている=(中央銀行が信用を失えば)ハイパーインフレになる」

私のXに以下のようなリツイートが来た。

「自国通貨を持っている=ハイパーインフレにならない というこの方の主張をどなたか解説いただけないでしょうか。

僕の知識や経験則では理解が及びません」

以下のように回答した。

「私も難しくてわからないなぁ。「自国通貨を持っている=(中央銀行が信用を失えば)ハイパーインフレになる」なら、過去何百回も解説していますけどね」

 

11.「ハイパーインフレを回避する対策は?」

私のXに以下のようなリツイートが来た。

「1ドル=1兆円、それに近いハイパーインフレになった場合、地方銀行のほとんどが即座に壊滅倒産となりますか? ハイパーインフレでは医療、福祉、企業の生産活動、家計での食品購入・・・すべてストップしますが、国会議員として藤巻先生にそれらの事態への対策の準備はおありですか?」

以下のように回答した。

「だから、10数年、財政のばらまきや財政ファイナンスの禁止を声高に言い張ってきた。ただ残念ながら力不足で時すでに遅し。いつも言うことだが、太平洋戦争に反対してた人が、1945年8月1日に陸軍大将にしてやるから、米国に勝てと言われても、既になす術がないのと同じ。今となっては竹槍で突っ込んで、無駄尽死にするなと言うしかない。ここに至っては個人で自分で自分の身を守る方法しかない。その第一歩はドルを買うこと。そして二度と同じ間違いをしないように、この20年近くの日本の財政金融に対する政策ミスが、なぜそしてどういう過程を踏んで起こってしまったかをきちんと記録しておくこと」

 

12.「ハイパーインフレは戦争でしか起こらないのか?

私のXに以下のようなリツイートが来た。

「日本にやってくる貨物船が全て沈没したらハイパーインフレになると思う。 物資が来ない状態は戦争しか考えられない。 そのような戦争がどこでおこるのだろう」

以下のように回答した。

「麻生前大臣も最初そうおっしゃっていましたが、国会でしつこく中央銀行の信用失墜でハイパーインフレは起きるのではないですか?とお聞きしていたら、考えを改められました。正しいとわかった時は、考えを改める柔軟性と勇気をあなたもお持ちなさい」。

 

13.「いつ180度変更したの?」

私のXに以下のようなリツイートが来た。

「高橋氏も、日本政府は助かるけど日本国民は地獄、と言ってますので、論理は同じようですよ」

以下のように回答した。

「髙橋氏は日本全く問題なし、国民心配する必要なし、といっていたのに、いつ180度変更したの?」

 

14、「正統派金融論からすればごくごく当たり前のこと」

私のXに以下のようなリツイートが来た。

「神が独特の理論を使用し、批判者を論破しにかかる。本当はハイパーインフレを恐れてるから、自分を批判してくるんだろうと述べ、毒をも自分の養分としてしまう。これによって、攻撃しまくっても倒れない、むしろ回復をしてしまうモンスターを相手にしてるような絶望感さえ相手に抱かせる」

以下のように回答した。

「誰が神で何が独特の理論なのですか?ちなみに私が申し上げている事は独特な理論ではなくて正統派金融論からすればごくごく当たり前のことですよ。何十年も頭の良い学者先生たちが築き上げた理論を、そして実務で実証されていること(歴史が証明していること)を述べているだけです。天才でもないド素人の方が頭の良い学者先生達の理論と歴史の証明に反したことを主張してもそれは無理筋です」

 

15.「財政ファイナンスがハイパーインフレという塗炭の苦しみに導く」

私のXに以下のようなリツイートが来た。

「謝る必要はないけど多少の恥じらいはあってほしい」

以下のように回答した。

「私が開きなおろうと、はじらおうとハイパーインフレが近いと言う事態に何にも変わませんが、黒田日銀前総裁や財政拡大論者には反省してほしいですね。すぐにでも2%のCPI達成と言いながら、ちっとも達成されないどころか、将来のハイパーインフレが起こると歴史的にも実証され、学問的にも絶対やってはいけないこととされていた財政ファイナンスを異次元緩和と言う美名をつけて実行した。デフレ脱却のためだから、これは財政ファイナンスではないと詭弁を用いた。この結果が、今の日本の窮状で、これから国民をハイパーインフレという塗炭の苦しみに導くことになるからでしよう。二度と同じ間違いをしないためには、反省が必要。ドイツでは、戦後のハイパーインフレを反省し、憲法に財政健全条項をいれたおかげで、ドイツの財政は、世界では相対的に極めて健全」

 

16.「『2012年に暴落ハイパー』の本は誰が書いたの?」

私のXに以下のようなリツイートが来た。

「気象庁の「今までに比べ、可能性が高くなっている」注意喚起と、

藤巻さんの「円が大暴落して,ハイパーインフレ

どちらも、ハズレて御の字ですね

うちには「2012年に暴落ハイパー」の本がありますが、同じビジネスモデルでは顧客も飽きるので、ずっと予想通りにならない原因分析も聞いてみたい」

以下のように回答した。

「2012年に暴落ハイパー」と言う本がお宅にあるそうですが、どなたが書いた本ですか?その方はロジックむちゃくちゃな方ですね。ちなみに私は2013年までは財政破綻を言っていました。黒田日銀が2013年に異次元緩和という(ハイパーインフレが来るので)禁じ手中の禁じ手と言われていた実質財政ファイナンスをやってしまったために財政破綻はなくなりました。これは財政破綻という危機先送り策です。自国通貨のために刷りたい時にいくらでも刷れますから、資金繰り倒産という財政破綻はなくなりました。しかしながら刷りまくった円の価値の希薄化(=インフレ)が今起こりつつあります。日銀の財務がさらに悪化すればハイパーインフレの勃発です」

 

17.「ハイパーインフレが怖くて、怖くてしょうがない証拠」

私のXに以下のようなリツイートが来た。

「ばーか。財政破綻だのハイパーインフレだのそんなに心配ならテメェの財産全て政府に捧げてこいよ。どうやったら自国で刷って国民経済に流し毎年税金で世の中から一定額消している今ハイパーインフレになるの?有りもしない財政破綻だと喚き散らしくだらねー嘘つき本書いて生活する…恥を知れよ」

以下のように回答した。

「何月何日までにハイパーインフレが来ないから藤巻は嘘つき謝れと言うようなリツイートがたくさん来てますね。皆さんハイパーインフレが怖くて怖くてしょうがない証拠ですよね。私など1週間以内に地球に他の惑星が衝突して、地球が滅亡するなんて言うことを言う人がいてもスルーするし、外れてもその人を非難しませんね。そんなこと全く心配していないから。駄々っ子のように私を非難してもハイパーインフレは回避できませんよ。それよりは自分自身でどうやってハイパーインフレに対処するかを考えた方が悲惨な未来を経験しなくて済みますよ」

 

18.「1ドル =1兆円ってギャグ?」

「これどうしてもギャグにしか見えないけど本気で1ドル =1兆円を憂慮してるんだよな。1ドルっていえばペットボトル水とかだろうけど、これを1兆円以下で調達できれば1ドル =1兆円にはならないってことの証明になるんだけど🤣」

以下のように回答した。

「もちろん本気。紙くず1t(言い換えれば海岸にある砂1兆粒)を渡しても誰も1ドルさえくれなければ、いくらモノが余っていても渡してくれませんよ。紙くず1tなら燃料にはなるかもしれないから2ドルくらいは渡してくれるかもしれないが」。

 

19.「1週間以内に南海トラフ大地震が起きなければ気象庁や地震専門家もデタラメ集団か?」

私のXに以下のようなリツイートが来た。

「貴方の『2020年の東京オリンピックが始まる前に日銀が破綻し、円が大暴落してハイパーインフレになる』という主張も出鱈目でした」

以下のように回答した。

「So what? 1週間以内に南海トラフ大地震が起きなければ気象庁や地震専門家もデタラメ集団と主張すれば?」