.「米国は利下げをすればインフレ再燃」「今後の為替の決定要因」「株価下落のFRBへのインパクトと日銀へのインパクトの差」他

2024年08月26日

(ここに述べる意見/分析は日本維新の会の公式見解でも分析でもありません

私の個人的見解・分析であることをご理解ください)

 

1.「米国は利下げをすればインフレ再燃」

既に十二分に織り込まれていたはずの9月のFRBの利上げにパウエル議長が触れただけで米国株は史上最高値に再度迫った。利下げの話があるたびに株価が上昇するなら、米国の消費は減速しないし、インフレは再度加速していく。

日本のバブル時は資産効果で狂乱経済が出現したが、それと同じ。しかも401K 等で米国人の株式保有割合は当時の日本人よりよほどに大きいから資産効果はべラボウに大きい。皆さんだって給料が月数万円あがるより、持っている株の値段が急騰したほうが(お金持ちになったつもりになって)お金を使うんじゃありませんか?

 

2.「今後の為替の決定要因」

日米金利差の問題で盛り上がっているが、米国が利下げをしたところで、日銀の財務は刻々と悪化、債務超過にちかずいている。年初に書いた通り、為替を決定づける要因は「日米金利差」から「通貨をバラまき続ける中央銀行の通貨かVS 通貨を回収する中央銀行の通貨か(=通貨の希少性)、そして「中央銀行の健全性」にシフトしていくだろう。

 

3,「日銀の問題は言えば言うほど事態が悪くなるのか?」

昨日、以下のようなリツイートが私のXにきた。

「西野智彦さんの言うように、 日銀の問題を、 1。心配でたまらない、 と言えば言うほど、急に早く実現に向かってしまうので、 2。改善への道筋を合わせて指摘するか、 改善する方法がなければ、 小さい声で指摘して、静かに紙屑化してもらった方がいいのではないかと思います」

以下のように回答した。

「日銀の問題は言えば言うほど事態が悪くなるようなものではありません。日銀のことが心配で、心配でと言うと、日本の株価が下落するのですか?日銀のことが心配で、心配で、と言うと長期金利が上昇するのですか?日銀が心配で心配で、と言うと、景気が上昇し短期政策金利をあげなくてはならない状況に陥り、日銀の債務超過が始まるのですか?日本の金利が上がり、株価が下落し、景気が良くなるのは私が日銀が危ないと言っているせいですか?もし本当にそうであることを証明していただければ、私は口をつぐみます。日銀が債務超過になり、とんでもないことが起これば、私がいくら備えをしているとはいえ間違いなく私の資産は大きく毀損するからです。ですから私自身の財産を守るためにも日銀は危ないと言うのを一切やめます。もし貴兄の言うことが正しいのならばね」

 

4.「FRBが債務超過でも大丈夫だったから日銀も大丈夫なはず(池田信夫氏)か?」

池田信夫氏から私のX に以下のリツイートが来た。

「また国会で藤巻さんが演説したようですが、ああいう話は有害無益だと思います。 付利が上がって日銀が債務超過になる確率がゼロかときかれれば、植田さんもゼロとは断言できない。だがFRBはすでに10兆円以上の債務超過だが、誰も心配していない。しかも日銀にはETFの評価益が37兆円もある」

以下のように回答した。

「日銀の債務超過を誰も気にしていないとおっしゃるが、植田日銀総裁が9年前の東大教授時代、中央銀行が債務超過になっても大丈夫か否かは、将来の通貨発行益を現在価値に直して、それで債務超過をカバーできる否かであるとの論考を日経ベエリタスに寄稿している。彼の試算の結果は、FR BやECBは問題ないが日銀は微妙と書いてある。それから9年、日銀の財務はケタ外れに悪化しており、植田総裁が東大教授時代の試算方式を用いて考えれば、当時が微妙だったのだから、日銀の将来は完璧にアウトである。要は、日銀の債務超過で日銀が持続不可能になる(=将来の通貨発行益を現在価値に直しても、債務長価額をカバーできない)可能性はF R BやECBよりはるかに高い。何を根拠にFRBが大丈夫だから、日銀も大丈夫だとおっしゃるのかロジックが全くわからない。池田さんのロジックは、小学生低学年並みと言われてもおかしくない」

 

5.「債務超過は全く問題ないという池田信夫氏の反論は、なに、それ?」

以上の私の返信に、再度池田信夫氏からさらに以下のリツイートが来た。

「9年前の数字で議論してもしょうがない。今年の数字では、日銀の保有国債の含み損は9.4兆円ですが、これは実現しないので問題ない。 平均利回りが0.3%なので、政策金利(付利)が2.8%に上がると債務超過になるが、その心配はない。そのときは国債金利も上がるから」

以下のように回答した。

「金融、財政が全くわかっていらっしゃらないのに、チャチャだけ入れていらっしゃる。9年前の数字で議論してもしょうがないとおっしゃるが、9年前に植田日銀総裁(当時は東大教授)が日銀が債務超過になった場合、大丈夫かどうか微妙であるとの論考を発表した。9年前の数字で微妙であるならば、9年前よりも格段に悪化している現在の数字では、債務超過になったらアウトと考えるが筋だとは思わないのか。総裁の立場と学者の立ち回り場で分析を変えるのならどちらかが本音でどちらかが建前ではないかと国会で聞いた。それを9年前の数字で分析してもしょうがないとおっしゃるのは論理力がないのかそれとも日銀財務がどれほど悪くなっているのか、分析する力がないのか?

また3月の数字で議論してもしょうがない(注:「9年前の数字で議論してもしょうがない」とおっしゃるから皮肉)。日銀の保有国債の含み損は9.4兆円と書いていらっしゃるが、これは3月末の数字。0.1%の上昇で2.9兆円の含み損が大きくなるのだから、せめてそれを反映させて茶々を入れるべき。含み損は実現しないから関係ないとおっしゃるが、日銀が大丈夫かどうかは日銀が判断するのではなく、日銀を評価するサイドが自分の会計基準に則って判断する。簿価会計など前世紀の遺物で、信用調査などには使われない。金融界の実務、会計の原則が全くわかっていらっしゃらない。

また政策金利が上がっても国債利回りが上がるから債務超過の心配は無いとおっしゃるが、日銀の保有国債の大部分は長期国債。固定金利だから、残存期間9年の長期国債から受け取る受け取り利息は9年間は変わらない。一方、支払い金額のほうは日銀当座預金への付利だから翌日から上昇する。超過準備は約500兆円あるから、1%の上昇につき5兆円の支払い増である。かけて加えて長期金利の上昇は日銀の受取利息をほとんど増やさない(=数年後に満期が来て、新しい利回りの国債に買い換えるまで増えない)が、日銀保有国債の評価損は瞬間に増える。1%あたり29兆円の評価損拡大である。日銀の保有国債の大部分が長期債であることを知らないのか、長期債が固定金利であることを知らないのか、バランスシートの貸し方と借り方の意味がわからないのか、金融、財務のことが全くおわかりになっていない」

その後、池田氏から「もう私にからむのはやめてください」とのリツイート。

なに、それ?池田氏から理論もへったくれもない茶々が入ったから反論しただけなのに、絡んできたのはどっち?

 

6.「株価下落のFRBへのインパクトと日銀へのインパクトの差」

昨日、以下のようなリツイートが私のXにきた

「アメリカの株価も過去に大きく下落した時があったけど、経済はすぐに回復してるよね」

以下のように回答した。

アメリカの中央銀行であるFRBは価格が上下する株など持っていません。したがって株価の下落が経済に影響を与えることがあっても、中央銀行の持続性が問題になる事はありません。株価の下落が自身の存続持続性に影響を与える中央銀行は日銀以外にないのです。中央銀行たるもの通貨の信任を失墜させる債務超過を防ぐために株や長期国債など価格の上下運動の激しいものは持ってはいけないと言う基本のキを日銀は大破りしているのです。こんな中央銀行は、世界に2つと無いのです。異常な中央銀行が日銀の今です。ほんのささいなことでこの歪みが具現化する。それは当然発行する通貨の紙屑化を意味します。だから私は保険の意味でドルを買っておいたほうがいいよといつも言っているのです。日銀と一緒にドボンしてもいいよと思う方は自己責任で勝手にドボンすればいいと思いますが、日銀がドボンしても、幸いなことに新しい中央銀行が作られ、世の中は回り続けます。その時に丸裸でスタートするのは大変なことになると私は思うだけです」

 

7.「日銀が債務超過になっても政府が資本注入すれば大丈夫か?」

本日、以下のようなリツイートが私のXにきた

「日銀が『債務超過』になった時に、政府が『資本注入』すべきと考えます。もちろん、それで大丈夫な保証もないですが、国家の危機なので、やるしかないでしょう。 ただ問題は、昔の「不良債権処理」と同じで、政府が決断できずに時間だけ浪費してしまい、経済危機/破綻のリスクが膨れ上がる場合です」

以下のように回答した。

「政府の予算が黒字であればそれは可能です。しかし、日本政府はとんでもない赤字。日銀が政府発行の国債を新しく刷ったお金で買いそのお金で、日銀に資本投入をするなどと言う。タコが自らの足を食うようなポンジ-ゲームをすればそのニュースが世界に流れた途端に、日銀と円はThe endでしょう。学問的にも中央銀行が債務超過になっても大丈夫な条件の1つに、政府の財政が健全で、集めた税金で中央銀行に資本補填ができると言うのがあります

 

8、「中央銀行は長期債を保有していいものなのか?」

昨日、以下のようなリツイートが私のXにきた

「株の話をしているなら理解できるんですが、価格変動リスクの激しいものに長期国債を含めてしまうと他の中央銀行も、当てはまるのではないかと指摘おきます。正確な情報発信を期待します」

以下のように回答した。

「私が金融界にいた頃の日銀は、国債は3ヶ月までのものが大部分です。長期国債は成長通貨と言って、GDPが成長して必要になるごく少額の額しか保有していませんでした。どこの中央銀行も同じです。長期債は短期債に比べて同じ1%の金利上昇でも下落幅がべらぼうに大きいからです。その長期国債を他の中央銀行に比べ段違いに買っていたのが日銀です。日銀は長きにわたって国債年間発行額の6割から8割程度を購入していました。F R Bなどせいぜい10%です(コロナ真っ最中の確か2022年を除く)」

 

9.「野村総研の木内氏は表現はマイルド

昨日、以下のようなリツイートを私のXにいただいた。

「野村総研の木内先生(元日銀委員)も警鐘をならしてますが、藤巻先生より表現がマイルドですよ(笑)その木内先生もしばらく円高になると言ってます」

以下のように回答した。

「それは木内先生も日銀の政策委員を務められましたから、やめた途端に、古巣の悪口は,普通の人間ならいいませんよね。私だって前勤めた三井信託銀行やjpモルガンの悪口はたとえ言いたいことがあったとしても、言わないですもの。両行とも大好きですし(笑)ただ私の知っている限り、黒田日銀の政策に関しては、日銀OBの大部分が相当に危惧していたのは事実です。植田総裁は、彼自身のせいではありませんが、日銀O Bそして私の危惧する状況に、ますます近づいているのは事実でしょう」

 

10.「恐ろしい思想か?」

昨日、以下のようなリツイートが私のXにきた。

「恐ろしい思想。 チャラにする前に本当の屍の山になる。 机上の計算だけで経済は成り立っていない。 国民の生活は? 賃金は上がらず物価だけが上がっていく、食料も買えない生活になるだろう。 手段の少ない中央銀行にハイパーインフレをコントロールできるわけがない。その前に止めるのが日銀の仕事」

以下のように回答した。

「何を言っているのやら?思想ではない。バラマキをやり財政ファイナンスで危機を先送りにすれば、こうなってしまう、だからバラマキや財政ファイナンスをやってはダメだと30年近く声を大にして警告を鳴らしていた。その警告を無視してきた結果を述べているだけ」

 

12。「資本主義に限界は来ているのか?」

本日、以下のようなリツイートが私のXにきた。

「私は共産主義でもマル経でもありませんが資本主義も限界はきています。 自由主義なんて美辞麗句ではなく資本主義。 米国マンセーではないのです」

以下のように回答した。

「確かに資本主義は最低のシステムである。しかし人類はそれ以上のシステムいまだ発明していない、というような有名な言葉がありますがね。ちなみに日本は資本主義ではありませんから。世界最大の社会主義国家です。私のJPモルガン時代の欧米の部下の大部分が履いて言った言葉です。日本で生活し、働いた結果の感想です。私も海外を見てそれを強く感じます。それが日本が40年間、断トツなビリ成長しか出来なかった主因。社会主義は資本主義に負けるのです、過度な結果平等はやる気を失わせます。働こうという意欲を失わせます。若者にとって最も重要な夢も失わせます」

 

13.「どちらの意見を聞いたほうがいいかわからなかったら専門家の方の意見を聞け」

本日、以下のようなリツイートが私のXにきた。

「池田先生との議論を見て思ったのだが、素人にはどちらが正解か判別出来ない 素人としては藤巻先生が間違ってる事を願いながら、藤巻先生が正しいと仮定して行動しようと思う」

以下のように回答した。

「そうですか。私が他の分野で、素人とプロとの議論を聞けばプロの言うことを聞きますがね。プロか否かは履歴や実績、その業界の他の人たちの評価を聞けばわかる話」

 

14「相続税を100%にすべきか?」

本日、以下のようなリツイートが私のXにきた。

「だから相続税100%にして補填させないと」

以下のように回答した。

「なぜ世界中が相続や贈与税を廃止減税しているかの理由を考えた方が良い。重税化しているのは日本のみ」

 

15.「大きな政府なら高い税金、小さな政府なら低い税金」

本日、以下のようなリツイートを私のXにいただいた。

「時代、時代に応じての考え有ると言う前提で。藤巻さんもそうだと思いますが、今は、小さな政府で小さな負担。 ベストは無いのでそれがベター。 税負担は等しく軽くで、行政サービスの低下を甘んじて受け入れるしかない。ゆえに相続税も軽減が良いと思います」

以下のように回答した。

「そうです、大きい政府を選択するなら重税。低い税金で民間の活力を樹脂したいのなら小さい政府。大きい政府で低い税金などとの選択肢はありません。それをやってきたのが日本で、これからの惨事が起きるでしょう。本題と巴離れますが、ユーロの問題を扱っていたTV番組で、ユーロという地域固定相場制を完全なものにするには、国を一つにするか財政を一つにするしかない。という話になったとき、ドイツ人の老人が「なぜ怠惰なイタリア人のために一所懸命働いて働いて払った我々の税金が使われるんだ」と怒ってましたね。」

 

16,「格差是正が金科玉条の目標になる国は社会主義国か共産主義国」

「所得の再分配にはもっとより合理的な手法があるのでしょう。

相続税100%と極論してやっと多少上がるかもと言ったレベルでしょう。

でも思ったよりも説得力のある反論が聞けなかった、

意外と相続税100%は良い資本主義政策なのかも知れませんねw」

以下のように回答した。

「政府の最も重要な仕事は国民の生命と財産の保護。それと同等に重要な位置まで格差是正が入ってくる国は社会主義国家か共産主義国家。衰退するのみ」

 

17.「日本は皆が携帯電話を持っているから豊かな国か?」

本日、以下のようなリツイートが私のXにきた。

「日本は、貧乏って言いながら携帯電話は持ってますよねぇ」

以下のように回答した。

「息子が昔、モンゴルに行って、モンゴルの人たちは平原をたくましく馬を疾走させているのかと思ったら、携帯電話を掛けながらとことこはしてた、と言ってましたが」

 

18.「株は今買うべきか売るべきか?」

本日、以下のようなリツイートが私のXにきた。

「敏腕トレーダーだったはずなのに、上しか見てない😳。西山孝四郎の石原順さんが、再三、利下げが始まったらリセッションって言ってるのに😳、信者の誰もそこを指摘しないのも不思議🤔」

以下のように回答した。

「私は株が上がるなんて一言も言ってませんからね。どうしても買いたいのならいつでも飛び降りられるようにこわごわと買ってくださいねとは、言ってましたけどね。自分自身今は日本株にしろ外国株にしろ株からは一切手を引いていると何度も言ってるはずですが。今財産を守る時で儲けようと思ってはいけない時だと思っていますから。特に日本株は日銀が流動性を実際に回収し始めたら(=国債買いオペ減額を実際に始めたら)怖くて全く手を出す気にはなりませんがね。株価の大崩壊は過剰流動性の回収によってひき起こることが過去に多々ありましたので」

 

19.「金が無ければ何位も出来ないのは個人も国も同じ」

本日、以下のようなリツイートが私のXにきた。

「政府は財政均衡のために公共福祉など儲からないことはやめろということですか?儲けようとしたって中小零細ではなく大半が赤字となるのですが」

以下のように回答した。

「そうならないためにバラマキや財政ファイナンスをやめろと声を大にして説いてきた。まさに正統派金融論、財政学者が危惧した通りの事態に向かって日本は進んでいる。

いくら人道上必要だから。といっても金が無ければ何もできないのは民間も国も同じ。世界の最貧国のハイチに行って人道上問題だから、社会福祉費を10倍に増やせ!と主張してきたら?外にほっぽり出されるだけだから」

 

20.「米国は日本よりばらまいているか?」

本日、以下のようなリツイートが私のXにきた。

「米国はもっとばら撒いたのでは?で通貨安になりましたか?

物価は物流が止まり、ウクライナのせいもあるでしょうが」

以下のように回答した。

「ゼーンせん。経済規模に対してどの程度ばらまきたかを判断するのは中央銀行のバランスートVS GDPで判断します。中央銀行のバランスートの負債サイドは、ほぼお金ですから、経済規模に対してどの程度お金雄ばらまいているかでわかります。又、昨今、お金をバラマキ手段は中央銀行が国債を買うという手段ですが、日銀は発行国債の60%から80%、FRBは発行額の10%程度でした。それも日本は対GDP比でとんでもない額の国債を発行していますからね。勘定でしゃべるのではなく、きちんと数字を見てから話しましょうね」

 

21,「私は現場が見えていないのか?」

本日、以下のようなリツイートが私のXにきた。

「米国で401Kやってるがリタイヤ後の積立投資だから手元のキャッシュが増えた訳じゃない。普段の生活に全く影響なし。むしろインフレで毎日悲鳴あげてる。買い出し行く度に深い溜息。外食は家族いたら100ドル超え当たり前。家賃もバカ高い。みんな財布の口は堅いよ。藤巻さんは現場が見えてないと思う」

以下のように回答した。

「私は2022年に米国ボストンで2か月滞在し、2023年にはハワイに2週間いて充分米国のインフレのすさまじさを感じ取ってきてますよ。欧米人の友人は沢山いるけど、大きく勝負するときは自分自身が現地に行って実感せよ主義だから。モルガン時代に習った教えです。日本に閉じこもっているだけでは世界は見えてこない。本当はボストンに1年いようと思いましたけど、さすがにインフレの加速度に辟易(特に家賃)して早々帰国しましたが」

 

22.「マクロ経済の話と個人の資産防衛の話がごっちゃか?」

本日、以下のようなリツイートが私のXにきた。

「百歩譲って量的緩和が財政破綻の先延ばしだったとしても、この人の話はマクロ経済の話と個人の資産防衛の話がごっちゃになっていると思うので、どうも理解できない」

以下のように回答した。

「信用していただかなくても結構。資産防衛は自己責任ですから」

 

23.「非難中傷されても、なぜ声高に主張するのか?」

本日、以下のようなリツイートが私のXにきた。

「これだけ非難中傷されてもこれだけ声高に主張するのはなぜでしょうか?

誰の利益になるのでしょうか?モチベーションの源泉を知りたいです。スルーでも構いませんが」

以下のように回答した。

「いくら天動説論者から非難されようが、太陽は東から登るのですよ。知識人やプロたち(自称プロは除く)から「正統派金融論と異なる」と指摘されれば、少しは考えを変えるかもしれませんけどね」

 

24.「工業に注力しなかったから日本は衰退したのか?」

本日、以下のようなリツイートが私のXにきた。

「金転がしが就職に難しい? そんなだから、日本は衰退の路を歩んでるのです 国家の経済の主軸はあくまで工業です、それあっての金融サービス業でしょう」

以下のように回答した。

「米国は自動車産業や鉄鋼など工業が衰退し、IT 産業や金融業などソフト産業が真っ盛りです。貴兄の主張によれば米国は世界最大の衰退国かな?工場は労賃の安い新興国にどんどんシフトしています。たしかに日本は40年間、世界断トツのビリ成なのですから労賃は上がらず、このままいけば3流国、4流国です、ならば、確かに貴兄のおっしゃるように安い労働力を必要とする工業立国を目指せねばばならないのかもしれません(皮肉)。工業は人類にとってもちろん大変重要です。しかし世界的分業の時代。どこで生産するか?の問題です:。

 

25.「植田日銀総裁はジャクソンホールに行った方が良かったのか?」

本日、以下のようなリツイートを私のXにいただいた。

「“The time has come for policy to adjust” と力強く高らかに宣言するパウエルさん。 同じ日、ジャクソンホールに出席できず、比較の上で居心地のましな我が国の国会に出席して、弱々しい声で質疑に答える植田さん。 これがFRBと日銀の実力の差」

以下のように回答した。

「日経新聞によると、国会に呼ばれることが決まる前からジャクソンホールには出席する気はなかったようですね。そりゃそうでしょう。流動性の回収計画(=国債買い入れオペの減額)の発表で世界の株価を急落させた責任を突っ込まれるのは明白でしたから。これで本当に流動性回収計画が実行に移せるのでしょうかね」

 

26、「日本の財政派いいのか?」

本日、以下のようなリツイートが私のXにきた。

「そもそも日本政府は、G7のうち、二番目に財務内容がいい事実」

以下のように回答した。

「そんなこと言うと、世界中の知識人に笑われます」