「日米金利差が縮小するだろうになぜフジマキはそれでも円安予想なのか?」「日銀が国債購入量を半減させても金はじゃぶじゃぶじゃぶじゃぶ」「日本国債の格付けが(AA)で安定的なのは何故か?」他

2024年09月02日

(ここに述べる意見/分析は日本維新の会の公式見解でも分析でもありません

私の個人的見解・分析であることをご理解ください)

1.「日米金利差が縮小するだろうになぜフジマキはそれでも円安予想なのか?」

昨日、以下のリツイートを私のXにいただいた。

「日本はさておき、アメリカが来年まで複数回の利下げを繰り返すことが想定されるけど、それでも円安を想定する理由は何でしょうか?(世の中の一般論的には120〜130円台の円高を想定していると思うので、違うご意見の背景が知りたいです。)」

以下のように回答した。

「アメリカはばらまいたお金を回収しているのに、日銀は未来永劫バラマキ続けなければならない(回収を始めたら格付け低下、中小金融機関が窮地、政府が予算を組めなくなる。最大の問題は日銀が債務超過になって通貨が紙クス化するから)。ドルの希少価値は上がり、円の希少価値は大幅下落する。この為替への影響は、非常に大きい。  さらに最大の問題は、アメリアが利下げをしても、日銀財務の悪化は止まらないこと。債務超過が継続し、さらに大きくなると外資が判断すれば、日銀当座預金からの撤退が起きる。円は世界のだれからも相手にされなくなるということ。円の紙くず化。  日米金利差など、デイトレーダーが考えること。もっとも、私は米国の株等の資産高騰が継続し、資産インフレが継続している限りインフレなど収まらないしFRB ha利下げなど出来ないと思っている。9月に利下げすれば、その後は5倍返しの利上げ。ボルカーショックの再燃」

 

2.「日銀が国債購入量を半減させても金はじゃぶじゃぶじゃぶじゃぶ」

昨日、以下のリツイートを私のXにいただいた。

「日銀は「原則として 毎四半期4,000 億円程度ずつ減額し、2026年1~3月に3兆円程度とする計画を決定した」と日銀ホームページにあります。量的引き締めに入り、バラマキは終了したということではないのでしょうか?」

以下のように回答した。

「2年間で購入額を半減すると言っても保有残高が半分になるわけではありません。植田総裁によると7%から8%減るだけです。まだお金はじゃぶじゃぶじゃぶじゃぶです。アメリカなど日本に比べれば(対GDP比)全くばらまいていなかったにもかかわらず33%も2年間でばらまいたお金を回収しました。ただ、日銀はたったの7%から8%減らすだけといっても、これを実行に移した段階で、世界の株価は暴落すると思っています。日本は世界中に過剰流動性を提供していたのですから、過剰流動性の回収となると、景色は全く変わるはずです。植田総裁はわかっていらっしゃいますから、怖くて国債買いオペ減額(=過剰流動性の回収)を実行できると私は思っていません。したがって円の大暴落はさけられても、急落は何度も起こると思います」

 

 

3.「日本国債の格付けがAAで安定的なのは何故か?」

8月30日に、以下のリツイートを私のXにいただいた。

「質問です。日本国債の格付けがAAで安定的なのは何故ですか?先生のおっしゃる通りならもっと低い格付けになるべきではないですか?」(注:今の日本の格付けはもっと低いはず)

以下のように回答した。

「財政危機がしばしば叫ばれるイタリアよりも日本の方がなぜ格付けがいいのか?今までは日銀が爆買いをしていたからです。格付けはあくまでも倒産確率です(=ハイパーインフレの確率は考慮に入りません)。日銀が購入している限り国は資金不足でデフォルトすることは無いのいですから格付けが悪くならないのは当たり前です。S&Pだったか忘れましたが、格付会社の幹部が日経新聞とのインタビューで、そう明言していました。これから日銀が国債購入量を減らせば、どうなるか?BB以下になるとジャンク債になります。企業や銀行の格付けは国の格付けを上回れませんから、そうなると日本企業や邦銀は大ピンチです、ドルをはじめ資金調達がまず無理になるからです」

 

4.「イタリアは対GDPの連結純債務残高が日本より大きいから格付けが日本より低いのか?」

8月30日に、以下のリツイートを私のXにきた。

「対GDPの連結純債務残高はG7でイタリアがダントツに悪いからだからだと思います」

以下のように回答した。

「言い方を変えるとそうかもしれませんね。対GDPの債務残高が世界ダントツに悪いのに、対GDP比の連結純債務残高がイタリアよりと低いという事は中央銀行が財政ファイナンスをしているということ。したがって先ほど申し上げた通り中央銀行が国債を爆破買いしている限り、政府は資金繰り倒産はしない。しかしハイパーインフレのリスクはある。格付けはあくまでも倒産確率だから今まで低くて当たり前。したがって日本の格付けはイタリアも高かった。しかし日銀が国債の爆買いを辞めると言っているんだから、話はこれからは別」

 

5.「日銀が国債をこのまま買い続けるとどうなるのか?」

8月30日に、以下のリツイートを私のXにきた。

「ならば日銀は買い続ければよさそうですが、インフレの最中これ以上の金融緩和はできないという、見栄のせいですか? 中央銀行が自国の国債を買い続けて、格付けが下がらないのであれば、どこの国でも同じことをすれば良いでしょう。 外債を多く持っていることも関係しているのでは?」

以下のように回答した。

「日銀が国債を買い続けるとは、購入金の振込先である日銀当座預金残高を増やし続ける(=金をばらまき続ける)ということ。インフレが加速していき、日銀当座預金への付利金利を引き上げなければならない状態になれば、日銀は支払い金利爆増でドボン。受け取る方の金利は昔はマイナス、今買う国債でさえ0.1%に行っていないのだから」。

 

6.「フジマキがJP Morgan Chaseの日本の元代表・東京支店長になれたのは不思議か?」

一昨日、以下のリツイートを私のXにきた。

「何というか、如何してこの人がJP Morgan Chaseの日本の元代表・東京支店長が出来ていたのか、心底から不思議なのですが_」

以下のように回答した。

「貴兄に金融の知識、ビジネスの原則、分析力がないから不思議に思うだけではないでしょうか?」

 

7.「リーダーがいくら頭が良くても金が無ければ何もできない」

一昨日、以下のリツイートを私のXにきた。

「ひたすら金をバラマキ続けるほど政府や財務省は馬鹿じゃない。それに徴税もあるのだから毎年一定額は世の中から金は政府に戻っている。なので簡単にインフレが加速なんてあり得ない。しかも日銀がどうやったら金利を払えなくなりドボンになるの?金利だけはドルで払うの?勘弁して下さいよ…」

以下のように回答した。

「いくら頭が良くても金が無くては何もできない。世界最貧国のひとつであるハイチはリーダーたちがいくら頭が良くても金が無いから最貧国の地位を脱出出来ない。日本はバブル崩壊の時から(その頃はほぼ借金は無くなっていた)毎年30兆円から40兆円ものお金をばらまき続けてきた(収入以上にお金を使うこと=借金がたまること、をばらまく、という)。35年間にわたってひたすらばらまいてきた。そのせいで借金は1300兆円を超えた。毎年10兆円ずつ返しても130年かかる。しかも金利があがらないという前提で。消費税40~50%の大増税をすれば政府に金は戻るとは思うが、国民が、それを認める可能性は、この国では低いと思われる。昔のように戦争して他国から分捕る方法もあるが、それはとんでもない話。したがって、借金を返すにはハイパーインフレという最悪のシナリオしか残っていない。ハイパーインフレは日銀の財務が悪化し日銀の信用が失われれば一瞬にして起こる。日銀は自分でお金を刷れるから金利を払い続けられるかもしれないが、もらった金利分のお金は紙くず化していて、もらった金利ではチリ紙一枚さえ買えない」。

 

8.「公開されているなら自分で調べなさい」

昨日、以下のリツイートを私のXにきた。

「博識な先生にお尋ねします。問題の日銀は株式会社だと聞いたのですが主要な株主は誰ですか?当然に公開されてると思いますが」

以下のように回答した。

「公開されていますから、ご自身でお調べください」

 

9.「政策ミスで起こったのに、人は『市場の暴力』という」

昨日、以下のリツイートを私のXにいただいた。

「借金を返すにはハイパーインフレ」は、普通の政党や、まともな日銀総裁には取れない施策ではありますが、結局、歴史的には「それしかない」のでしょうね」

以下のように回答した。

「そのような解決策になった時の市場の動きを人は『市場の暴力』と表現しますが、その原因は政策ミス(財政規律を無視したバラマキと財政ファイナンス)で人災であり、政治で解決できなかった(=大増税)からです」

 

10.「借金は返さねばならない、ピリオッド」

本日、以下のリツイートを私のXにきた。

「返済する必要はない国債は予算に入れなければいいのですよ」

以下のように回答した。

「小学生並みの常識さえない方だ。借金(国債)は期限がくれば返さなくてはならない。返してくれなかったら、誰もお金など貸してくれない(=国債の場合は買ってくれない)。

10年国債は10年目に返さないと国はデフォルトとなる。返すために借り換え債を発行して返済資金を調達し、集めたお金で元の10年債の保有者に元本を返している。借換債を買うか買わないかは義務でも権利でもない。今はその借換債を日銀が(いったん<短い場合は数日>はマーケットを通すが)買い取っているから満期となる元本保有者に返すお金を調達できているだけ」