(ここに述べる意見/分析は日本維新の会の公式見解でも分析でもありません
私の個人的見解・分析であることをご理解ください)
1.「昨日の日経新聞朝刊に宣伝」
昨日の日経新聞朝刊に元日銀理事山本謙三さんが初めて書かれた本「異次元緩和の罪と罰」の宣伝が出ています。私の推薦文「バリバリの金融実務家であった私がわからないことあれば一番頼りにし、最初に意見を求めた元日銀理事が書かれた超力作。安倍元総理がもし彼をプレーンに選んでいたら今の日本経済はバラ色だったに違いない」も載っています。
2.「日銀総裁会見で出席する記者は山本さんの『異次元緩和の罪と罰』を読んでから出直してこい」
昨日の日銀政策決定会合後の記者会見を聞いたが、質問が「なんだかな~。なにが問題かわかっていないんじゃない?」との感想でしかない。「いつ上げるか、どういう状態になったら金利を上げるか?」「市場とのコミュニケーション」とかの質問ばかりだったが、本日的な問題が分かっている記者がいない。2.0%以上の消費者物価指数が29カ月も継続し、昨日発表の消費者物価は2.8%にも上昇し。17日に発表された2024年の基準地価は3年連続で力強く上昇して、1985年からのバブル経済(=狂乱経済)も予感させるのに、史上最大の緩和状態を日々さらに緩和している(=いまだお金の回収も始まっていない。ばらまかれたお金の量はいまだ増え続得ている)。日銀が金融引き締めに入れないのは、景気のせいではない、というこんな簡単アことが分からないのか?緩和方向に走ると日銀自身が壊死してしまうからだ。日銀総裁会見で出席する記者は山本さんの「異次元緩和の罪と罰」を読んでから出直してこい、と言いたい。
3、「米国のインフレは再燃するだろう」
FED の0・5%下げを受けてNY 株は市場最高値を更新した。FED 少しでも金融を緩めると資産価格が上昇する。
資産価格の上昇が狂乱経済を引き起こすことは日本のバブルで証明すみだ。株や土地を保有している人が金持ちになったつもりになり消費を増やすからだ、。それがさらに株価を上げて景気を引き上げる。
日本のバブル期は、1年委30円から40円円高が進行していたから狂乱掲示というインフレ要因を自国通貨高が相殺していた(結果、経済が狂乱していたのにCPIは0.5%から0,8%程度)。当時の円程、ドル高は進行していない。
ならまかれたお金をもっと回収しないことには、米国はインフレからは脱却できないだろう。異次元に金をばらまいた日本は、今後とんでもないインフレが始まるだろう。
4,「ファンダメンタルズは明確に円暴落」
為替は「70%の人が『雨が降るとドルが下がる』と思えば、雨が降れば一時的にでもドルは下がる」もの。そこで反対売買をするところに大きなチャンスがある。
「金利差縮小で円高」はその雨に相当するだけ。ファンダメンタルズは明確に円暴落。何度も書くが、日銀の財務内容がここまで脆弱だと、ドル円動向は日米金利差などというみみっちいもので決まる次元ではなくなっている。
5.「未来塾」で講演
9月19日(木)は日本維新の会の柴田巧先生からの依頼で、柴田先生が顧問をされている「未来塾」で講演@憲政会館from 14時半~16時。
皆さん非常に熱心に聞いてくださった。
6,「この10年間の金融政策はことごとく的外れで日本にとって不幸な10年間だった」
9月19日(木)は13時から14時まで元東大経済学部長であり東大名誉教授であり、財務省財務総合研究所名誉所長でもあられる吉川洋先生の講演会@三木会:如水会館を聞いた。「未来塾」の私自身の講演があるため2時に途中退席。
吉川先生とは1978年にイエール大学の学食で初めて一緒に食事してからのお付き合い。奥様が四谷雙葉の英語教師をしていた私の叔母の教え子だったということもあり長年、親しくしていただいた。私の方が1学念上。講演会を中座するので、幹事に混ざって講演会前にコーヒーを飲みながら久しぶりの歓談。
財政に関しては私同様、昔から危機感を表明されており、私と考えが似ている。講演会では「この10年間の金融政策はことごとく的外れで日本にとって不幸な10年間だった」とおっしゃり切った。
全く同感。その結果がこれから起こる日本の悲劇。山本さんの本のタイトルで言えば「異次元緩和の罪と罰」だとは思う。
ちなみに吉川先生は東京教育大学附属駒場中学・高校(現筑波大附属)・東大・同時期大阪大学助教授・東大教授と植田日銀総裁とずっと一緒。黒田元日銀総裁は先輩。