(ここに述べる意見/分析は日本維新の会の公式見解でも分析でもありません
私の個人的見解・分析であることをご理解ください)
1,「本日の日経新聞朝刊」
本日の日経新聞朝刊では、再度、元日銀理事・山本謙三さんの初めての著作の「異次元緩和の罪と罰」の広告が出ている。出来ご一読をお勧めする。黒田日銀の異次元緩和の実行部隊だったスタッフ・理事がいくら今、日銀解説をしても、エクスキューズでしかないし、本当のことを述べ得ないだろうが、山本さんは2012年、黒田緩和前に退職されている。そして日銀のことを一番知っている(植田総裁よりよくわかっていらっしゃるだろう)からこそ冷静かつ客観的に分析・批判ができるのだ。政治家・経営者、金融関係者は必読。一般国民の方も「ブードゥ金融論に惑わされて貧乏くじを引く」のを回避したければ必読。新聞広告には私の推薦文も掲載。
2,「米国10年金利は昨晩一時4.17%まで上昇」
米国10年金利は早期大巾緩和期待の後退により、9月16日の3.62%から昨日は一時、4.17%とまで0.55%まで上昇。マーケットとは通常、このくらいは動くもの。ちなみに日本で長期金利が0.6%動き、日経平均が6000円下がったら日銀は債務超過。それが2日続いたら、異次元の債務超過。経済はぐちゃぐちゃ、日銀は崩壊、円は網くず化(=1ドル=1兆円の世界 )だろう。過剰流動性の回収が本格的に始まったら、そんな事態は極、簡単に起こる。
3,「CPI 総合 日本は3.0%、米国は2.4%。それなのに」①
昨晩発表の米消費者物価(CPI)9月総合は、前年同月比2.4%の上昇,一方、9月20日に発表された日本のCPI8月総合は3.0%。
それなのに、米国はインフレ再燃懸念。日本はデフレからの脱却に全力を注ぐ(石破首相)。なに、それ?日本、米国ともに同じCPI2%達成が目的なのに。
日本は、インフレと認めると、日銀が引き締めをしなくてはならなくなる。しかし引き締めに転じれば日本特に日銀が崩壊。円が紙くず化してしまう。だから何とかしてインフレとは認められないのだ。
4.「CPI 総合 日本は3.0%、米国は2.4%。それなのに」②
CPI 総合 日本は3.0%、米国は2.4%。それなのに米国は「長期金利4.07%、短期政策金利は4.75%~5%」。一方、日本は「長期金利0.94%、短期政策金利は25%」。なに、それ?
為替介入を頻繁に行い、他国中央銀行は保有しない(多目的で少額保有してい
るスイスの中央銀行を除く)株式を日銀が保有し(それも日本最大の株式保有者)、国債発行額の半分以上という世界でも類を見ない規模で日銀が国債を保有(もちろん日本一の保有者)している。日本が計画経済国家、社会主義国家で市場を完璧にコントロース仕様としている証左。市場の規模は国家などがコントロールできれるものではない。ブラックマンデイ、リーマンショックなど多くの事例が示している。
たまりにたまった膿が破裂する。すさまじいエネルギーで。ここまでひずみがたまると大爆発の日は近いと思う。すべては財政のバラマキと、財政ファイナンス(=統合政府論の実践)からきている。
5.「右顧左眄するか?」
バミューダトライアングルともいえる1900年代のマーケットを乗り切った我々世代のトレーダーと違い、現役トレーダ諸君は、計画経済で国家や中央銀行が市場をコントロールしてきた、したがって、ほぼ動かない市場しか経験をしていない。そのせいか、いつまでも国家や中央銀行が市場をコントロール出来るとの前提で市場予想を建てる。たまりにたまった膿で、国家、中央銀行の統制が効かない時代がすぐ前に来ていると思うが、その時に激動を知らない現役トレーダー諸君は右顧左眄してしまうのではないか?と老婆心ながら気になってしまう。特にこれだけ日銀の財務内容が悪化しているのに、金利差だけで為替動向を予想している人たちを見ると。
6.「元日銀理事の山本健三さんとの会食」
8日(水)は「異次元緩和の罪と罰」を書かれた元日銀理事の山本健三さんと講談社の編集者の高月さんとの会食@丸の内ホテル。なぜ高月さんが山本さんに執筆を依頼しようと思ったかをお聞きしたり、山本さんとの昔ばなしで盛り上がった。楽しかった。
7.「衆議院解散」
9日(木)は衆議院の解散があるということで朝から3つの委員会での閉会中審査の議決、本会議、参議院議員総会、本会議、両院議員総会など短い会議が頻発。
18;45から20:00までは、解散の日に偶然かさなったが同僚議員主催の勉強会で講演@都市センターホテル。「今後の為替・株式・金利マーケット予想」
8,「スペイン建国記念日パ―ティー」
12時から1時間ほど日本維新会を代表して「スペイン建国記念日パ―ティー」に出席。ほとんど知らない方ばかりだし、スペイン語は一言もしゃべれないし気が乗らなかったが、何度も昼食を共にしていて仲の良いクロアチアのフラスティチ大使が声をかけてきてくださったので助かった。その後、ギリシャ大使、エジプト大使、チェコ共和国大使、スペイン総務部の方と短時間ずつ話して任務完了。しかし20年間英語を話していなかったから(注・JPモルガンの同僚、昔仲良かった大物投資家からの質問に対する回答、欧米の雑誌からの寄稿依頼、プライベートな仕事などのせいで書く方は頻繁だが)、下手な英語が一層下手になっていたのを実感し、自己嫌悪に陥りそうだった。今の英語なら間違いなくJP モルガンでは雇ってさえもらえないだろう。(今のアジアの最高責任者ステーブは私が採用した直属の部下だったが、それでも雇ってくれないだろうな~)。ただ、こういう場では外国人ぐル^ププに交じって会話している日本人はごくわずか。日本人は隅の方で固まって、ひたすら飲食しながら日本人同士で話しているだけ。それよりはマシだ高と慰める)
9.「私の英語の下駄さぶり」
前にも書いたが私はNHK教育の「英語でしゃべらナイト」という番組に2度出演している。2度目は我が屋での収録。家内がアシスタントディレクターの若い女性に聞いた。「主人の英語が下手糞なのは、1回目で充分お分かりのはずなのに、どうして2度も出演させていただけるんですか?」女性AD答えて曰く「フジマキさんは、インターナショナルの世界で大成功した方です。その方の英語がこんあもんだと知ると視聴者は勇気が出て英語を勉強しようと思うんです」。おい、おい、それは真実だとは私も思うけど、家内にむかっって、損あこと面と向かって言うかぁ~?(苦笑)
10「維新国際局の女性・渡辺さん」
「スペイン建国記念日パ―ティー」には9月に我が党の国際局に入った渡辺さんという女性がついてきてくれた。私が英語で詰まるとすぐ助け船を出してくれて大いに助かった。優秀な女性だ。で、話していたら、「私、一橋大大学院を卒業しました」とのこと。「あ~、それじゃ同窓だね」と言ったところ、「私、実は先生の授業取っていました」。ギョ! あのときは真面目くさった顔で、神妙に授業をしていたのだ。本日の私の英語を聞かせたくなかった~!これで権威も何も地に落ちてしまっただろうな~。