「国内銀、外債で壮大な『損切り』」「『日銀国債買いオペ減額』から『日銀国債買いオペ“増”額』への衝撃度」「円安は助走期間を終え、本格的下落へ」他

2024年11月13日

(ここに述べる意見/分析は日本維新の会の公式見解でも分析でもありません
私の個人的見解・分析であることをご理解ください)

1.「国内銀、外債で壮大な『損切り』」
昨日の日経QUICKニュース。「壮大な損切り」とはタイトルも凄まじい。国内銀で危なくなり始めたとこも?日銀の長期債爆買いで長短金利差のなくなった国内銀が海外に長短金利差での収益を求め、そして爆死しそう。日銀が市場をマニュプュレートしたツケは大きい。
機関投資家と違い、銀行はドル調達のドル運用。従って、ドル高のメリットは享受できない。米国長期金利上昇で(保有国債の評価損拡大)大きくやられてしまう。資産額が上昇しているときにインフレなど簡単に収まるわけがない。だから長期国債の購入ではなく、ドルのMMFなどドルは現金に近い形で保有しろと私が主張してきた理由。ドルMMFなら最近でも4%近い金利で毎月複利。

2.「『日銀国債買いオペ減額』から『日銀国債買いオペ“増”額』への衝撃度」
ただでさえ、ばらまき体質の自民党、公明党に国民民主が加わったのだから、今後の補正予算、本予算ともにばらまきが加速しそう。
日銀は宣言した「国債買いオペ減額」どころか「国債買いオペ増額」しないとデフォルト(=財政破綻)が起きてしまう。日銀が「国債買いオペ増額(=通貨のさらなるばらまき)を行えば、世界の投資家,投機家はびっくり仰天。円は壮大なる下落で即、紙屑化。
なくぉ、このリツイートに対し「国民民主党はバラマキ加速装置」とのリツイートが私のX にあった。言い得て妙。

3.「円安は助走期間を終え、本格的下落へ」
本日、私のX に以下のリツリートをいただいた。
「ハイパーインフレ、紙クズ化、とか極端な事じゃなく、少しづつ円が下がる、とか、価値が下がり安いとかなら理解できるけど?」
以下のように返信した。
「少しずつ円が下がった(=崖っぷちまで追いやられる)後、円は暴落(=崖っぷちより墜落)。今は、あとひと押しで、崖の外に追い出される状況。私が円安が助走期間を終え、本格暴落期に入るという理由。崖の縁から押し出す要因で1番可能性の高いのは「日銀の超過超過(債務超過した瞬間ではない)、その他考えられるのは「日本国債のジャンク債への格下げ」.「日本版トラスショックの発生」「金融システム危機の発生」「インフレの加速」など山ほどある。そよ風が吹くだけで、崖の下につき落とされるのが日本経済の現状。ちなみに崖の縁まで大きく押し込んできた理由はばらまきによる財政規律の無視と財政ファイナンス。人災」

4.「年金の確定給付型から確定納付型への移行」
今朝、私のX に以下のリツリートをいただいた。
「年金の確定給付型から確定納付型への移行は大賛成です。年金問題さえ解決すれば、人口減はさほど問題ではないと思います。AIと自動化が進むでしょうし、財政、水・食料不足、気候変動を考えると、減った方がいいかもしれません。ちなみにカナダは4000万人で、多すぎると不満が出ています」
以下のように返信した。
「そうですよね。子供を産みたい人が経済的に産めないから、援助するのならわかりますが国家のために子供を産め、と言うのは、戦前の「富国強兵、生めよ、増やせよ」と同じではないかと思います。少子化が解消されたところで、一人当たりが豊かになるわけでは決してないと思う」。

5.「移民を受け入れて経済大国として生き残るか、スイスのように移民を受け入れず一人当たり我豊かになればいいとするか?国民投票が必要」
少子化を防止するためには、結局のところ、移民を受け入れるか、昨日書いたように国が超貧乏になるしか方法はないと思う。移民の大量受け入れで全体のパイの大きい経済を目指すのか(一人当たりが豊か、を意味しない)、移民の受け入れを拒否しGDPが低くとも一人当たりが豊かな国を目指すスイス型がいいのか、それこそ国民投票が必要だと思う。その方針決定なしになんとなく移民を受け入れている日本の現状が怖い。ちなみに前書いたたように世界中の天才が移民として入り込む米国はうらやましいが(=G A F Aの経営陣を見ればわかるが、彼らがシステムを作り、アメリカ人全体の生活レベルを引き上げている)成功すれば大金持ちになれるシステムがない日本に彼ら天才は来ない。日本で成功しても成功報酬が低いうえに累進所得税と相続税で何のために日本に働きに来たのかわからない。天才は逆に日本から逃げ出しているのは日本人大リーガーを見ればよくわかる。

6.「確定納付形年金とは」
と今朝、私のX に以下のリツリートをいただいた。
「確定納付形というのは納めた保険料総額を限度とした年金支給ですか?」
以下のように返信した。
「収めた保険料の運用益も自分に戻ってきます。しかし運用実績が現時点ではわからない以上いくら年金もらえるかわからない。国や企業が支払い保険料を加算してくれるかないかは、制度設計いかん。現役世代が今の年金世代を支え、現役世代は将来世代が自分たちを支えてくれることを期待している現在の他人依存(=現役依存型)確定給付型とは全く概念が異なる。現在の確定給付型は今より遥かに余命短く人口が増えている時でないと存続が制度的になかなか難しい」

7.「財政が持続可能か、それとも年金が持続可能か?どっちだ?」
ちなみに、財政は基礎的財政が黒字化した後、経済成長率が長期金利よりも高ければ存続可能(ドーマーの定理)。一方、今の確定給付型年金は経済成長率より長期金利が高ければ存続可能。すなわち学問的には財政が存続可能であれば年金は存続不可能。年金が存続可能であれば財政は存続不可能。いつまでも都合の良い事は続かない。

8.「貨幣を擦りまくってハイパーインフレで紙くず化した実例は歴史に豊富にある(レイ・ダリオ)」
昨日に続き、Fujimoto氏が私のX に 著名ヘッジファンド創業者・レイ・ダリオ氏の語録を載せてくださった。ちなみによく聞かれるがレイ・ダリオ氏は私より少し後に業界にいた人で、私は話したことや議論したことは無い。
レイ・ダリオ氏いわく「中国の宋朝からドイツのワイマールまで、金など実物資産に裏付けられた兌換紙幣から、裏付けを必要としない不換紙幣に移行し、貨幣を擦りまくってハイパーインフレで紙くず化した実例は歴史に豊富にある。その終焉は突然、数ヶ月から3年の短期間で終わる(レイ・ダリオ)」

9.「国民が餓死しないようにばら撒きと財政ファイフナンスはするな!」
一昨日、以下のリツイートが私のX に来た。
「それって、個々の国民は餓死しても良いということですか?」
以下のように回答した。
「なにを言っている?国民が餓死しないようにばら撒きと財政ファイフナンスを非難し続してきている」