「利下げを急ぐ必要性のシグナルなし(パウエル議長)」「臨時国会でのマーケットの反乱の可能性」.「幣原内閣の金融緊急措置令」他

2024年11月15日

(ここに述べる意見/分析は日本維新の会の公式見解でも分析でもありません
私の個人的見解・分析であることをご理解ください)

1.「利下げを急ぐ必要性のシグナルなし(パウエル議長)」
今朝のbloomberg ニュ―ス。「ダラスでの講演テキストでパウエル議長は『経済は、利下げを急ぐ必要性についていかなるシグナルも発していない』」
あ~あ、植田日銀総裁、これには顔、真っ青だろう。日銀はマーケットが織り込んでしまった12月の政策金利上げをどうする?スカせば円急落。マーケットの織り込みどうり上げれば材料出尽くしの円下落。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-11-14/SMYI8CDWX2PS00?srnd=cojp-v2

2.「臨時国会でのマーケットの反乱の可能性」
(昨日夕方の拙稿)
臨時国会は11月27日か28日に始まりそうだが、そこで大幅減税と大幅財政出動があれば、マーケットの反乱本日もそれなりに円安が進んでいるのに、日経平均は166円安で昨日に続いてミニトリプル安。株価は午前中360円高まで持ち上がったが結局支えきれずに前日比166円安。マーケットの雰囲気が悪い。これでは日銀は株価暴落が怖くて、利上げなどできない。臨時国会は11月27日か28日に始まりそうだが、そこで大幅減税と大幅財政出動があれば、マーケットの反乱は大いに可能性あり。何せ、世界の中で群を抜いて、財政状況が悪く群を抜いて、中央銀行が紙幣をばらまいている国なのだから。ましてや他国は中央銀行がばらまいたお金を回収し始めているのに、日銀だけはさらにばらまき増加をしいられそう。円の価値はますます希薄化していく。ばらまくために発行されるほど低利の国債を買い取るアホも日銀しかいなさそうだ。

3.「幣原内閣の金融緊急措置令」
昨晩以下のリツイートを私のXにいただいた。
「浪人時代、愛用していた「受験・日本史B」。446頁に次のように記されている。 『物資の不足に加え、戦後処理のため紙幣が乱発されたので、物価が爆発的に高騰し、インフレーションが急速に進行した。 幣原内閣は、1946年2月に金融緊急を出し、預貯金の封鎖(引き出しを制限)、』」
以下のように返信した。
「ご紹介ありがとうございます。現在の財政赤字(対GDP比)は、当時よりもはるかに悪い。大雑把に言ってGDPが2倍になれば、国民一人当たりの所得も2倍になり、国の収入(=税収)も2倍になる。財政赤字の対GDPとは、財政赤字の対税収比ともいえる。したがって、ここまで財政赤字が対GDPで大きくなったと言う事は、もう税収では借金を返すのがほぼ不可能になったということ。財政が破綻するか、それが嫌ならば、インフレによって借金を実質減らすしかない。異次元の緩和(=財政ファイナン)を開始したと言う事は、後者を選択したと言える。インフレとは、10,000円札で少しのもしか買えない。すなわち通貨の価値を棄損させること。日本において通貨とは円。だから世界ダントツの規模で財政ファイナンスを行っている日本の通貨円が安くなっていくのは当然の成り行き。円安はそろそろ助走期間が終わって、これから本格的な動きとなるだろう。」

4.「米MMF総資産が初の7兆ドル超え、信頼できる高利回りが資金呼ぶ」
本日のBloomberg記事。私がいつも推薦しているドルMMFは米国では銀行預金よりよほどにポピュラー。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-11-14/SMY3Q3T1UM0W00?srnd=cojp-v2

5.「円安深刻化の芽」
昨日のbloombergニュース
「円安深刻化の芽、日本からの資本流出が過去最高の経常黒字上回る」
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-11-14/SMX187DWLU6800

6.「うれしい投稿」
昨日、私のX に以下のようなリツイートをいただいた。
「数年前にビットコインを推奨してたのは、著名な人では藤巻さんだけ。。あの頃、仮想通貨はまだ胡散臭さ全開で、あの頃に著書記述でビットコイン推奨はすごいわ。」

7.「株の弱さの表れ」
(一昨日夕方X に載せた拙稿)
円安が進んだのにもかかわらず、日経平均は650円もの下落。為替と相関関係が崩れる日が増えてきた。株の弱さの表れ。これでは株暴落を恐れて日銀は金利を引き上げて円高に持ってはいけない。他の中央銀行なら、株の暴落はそれほど恐ろしくなくても、日銀は日本一の株主なだけに、その評価損が大きな心配の種となる。

8.「いよいよ期無くな策なってきた」
(一昨日夕方、X に載せた拙稿)
「米国でもトランプインフレへの懸念が深まりつつある。一方、日本ではばらまきによる財政の悪化を心配する人が増えてきている。これでは今日のようなミニトリプリ安が何度も起こってもおかしくない。ミニトリプリ安が何度も起きりるうちに1回とんでもない規模のトリプル安がおこる可能性も大いにある。いよいよきな臭くなってきた」。

9.「米銀は日銀当座預金口座封鎖後、コルレス口座を通じての為替決済をするか?」
一昨日、以下のリツイートを私の X にいただいた。
「外資東京支店が日銀当座預金を閉鎖すればその支店名義でのドル円の取引が難しくなります。ただし外資本店や日本以外の支店は、日本の銀行のコルレス口座を通じて外為取引を行うことができます」
以下のように返信した。
「日銀の信用問題で、米銀本店が日銀当座預金口座を閉鎖すべしと結論づけたならば、当然ながら邦銀に対するクレジットラインもなくなります。したがって日本の銀行のコルレス口座を通じての為替決済もできなくなります。米銀は日本国民のために銀行業務を日本で行う福祉団体ではありません。株主の利益を守ることが最優先事項になります」

10,「日本国内でも、受け手がドルでの決済を受け入れればドル決済は可能」
一昨日、以下のリツイートを私の X にいただいた。
「外資(外資銀行?)が日銀当座預金を閉鎖した場合、ドルを円に換えることも不可能になるのでしょうか。個人が日本のネット証券で購入したドル建てMMFを円に変えられないとなると、資産防衛にならないかと思うのですが?! 素人の質問で大変申し訳ありませんが、お教え願えないでしょか」
以下のように返信した。
「現在の法律では、受け手がドルでの決済を受け入れればドル決済は可能です。というか円がロ―カル通貨化したら、日本国内でも、商品の売り手はドルでしかモノを売ってくれなくなるでしょう。いくら商品が余っていても紙くず引き取っても仕方がありませんから。円では商品を売ってくれなくなるでしょう。円の紙くず化です。その国の通貨ではなくドル決済が主流になるのは通貨の信用が無くなり、ハイパーインフレが起きた時に多くの国で起きた現象です。」
12。「日銀の債務超過で外資は日銀当座預金を閉鎖して日本から逃げる」
前日、「なにがXデイのトリガーになるか」の話を書いたら、「外資銀行が逃げ出す話が出てこないな。意外と一貫性がない」とのリツイートが来た。
以下のように返信した。
「一貫性はありあり。貴兄の理解力が欠如しているだけ。日銀の債務超過を契機に(すぐにではない。債務超過がしばらく解消されない。とんでもない額に膨れ上がるだろうと首脳陣が判断した時に)外資は日銀当座預金を閉鎖する。そうなると円をドルに換える手段が無くなる。円はドルにも変えられない日本でしか通用しないローカル通貨になってしまう。貿易にも使えない。ドルにも変えられないローカル通貨。価値はなくなる」

13.「日本人大リーガーは報酬ではなくより大きな舞台を目指して渡米したのか?」
前日「日本で成功しても成功報酬が低いうえに累進所得税と相続税で何のために日本に働きに来たのかわからない。天才は逆に日本から逃げ出しているのは日本人大リーガーを見ればよくわかる」と書いたことに関し、、以下のリツイートをいただいた。
「うーん、大体は同意するのだが、最後の締めは違うでしょ。大リーガーたちは所得税や相続税の高さが嫌でアメリカに行ったわけじゃないでしょ…より大きな舞台を目指しただけじゃない?」
以下のように回答した。
「たとえ日本人のみが、お金に無頓着でも、欧米人は違いますからね。成績に応じた十分な報酬を出さず、報酬が払われても所得税や相続税で政府に持っていかれては、大リーグのような大きな舞台は成立しない。そうでなければ、球団はこんなにお金を払わない。
ちなみに米国は、父親から15億円相当、母親からも15億円相当の相続以上でないと、相続税は発生しない(為替、法改正等で変わっているかもしれない。言いたいことは相続税は存在しないに等しいということ)ちょっと前までは、相続税、贈与税は存在しなかった。昔お役人に聞いたら米国も増税だと説明されたが、全く無税から30億円以上は相続税支払うことに変わったと言って「米国も相続増税している」と言われてもね~」。