(ここに述べる意見/分析は日本維新の会の公式見解でも分析でもありません
私の個人的見解・分析であることをご理解ください)
1.「悪夢『20XX年日本破綻』」
以下の文章は私が書いたと思う方が大多数だろうが、違う。れっきとした2010年3月7日の朝日新聞朝刊1面に載った五郎丸記者の記事だ。
「会見で記者が『金融市場への影響をどう見るか』と問うと、財務相はカメラを見据えて『緊急プランとIMFの支援で、市場の動揺は必ず抑えられる』と断言した。
だが、会見の最中から外国為替市場で円安ドル高が一気に加速。週明けの市場でも国債が投げ売りされ、長期金利は跳ね上がった。株価も過去最大の下落幅に。市場は『日本売り』一色となった。『お札が紙くずになる』『「預金封鎖も近々ある」。うわさがネット上を飛び交い、現金を引き出そうと、銀行には長蛇の列ができた。貴金属店は、金塊や宝石を買い求める人でごったがえした」
この記事の書かれた2010年頃は 朝日新聞に限らずそれなりに警告を発する人も多からずいた。私は異端児ではなかったのだ。対GDP比の借金総額が、ハイパーインフレを抑えるために「預金封鎖と新券発行」を余儀なくされた昭和21年の数字に近づいていたからだ。
それが、今や危機感は霧散してしまった。財政状態が改善したからではない。財政はすます悪くなっている。
国民が能天気になってしまったのは「お金」が足りなければ「新しくお金」を刷ればよい」と「異次元緩和」という美名(?)のもとに「財政ファイナンス(政府の歳出を中央銀行が賄う)を始めたからだ。円が自国通貨である以上、日本政府が資金繰り倒産をする可能性はなくなった。しかし、そんなおいしい話があるわけがない。お金がばらまかれた結果、価値が棄損してハイパーインフレになる。それが歴史の教えだ。五郎丸記者の警告時より膿が一層溜まり、格段にすさまじいショックがやってくるだろう。その時期はかなり近いと私は思う。
2.「(借金を帳消しにするため)インフレを招き入れる誘惑はいっそう強まる」
以下は11月30日の日経新聞記事。ニューヨーク大学スターン経営大学院名誉教授で「破滅博士」として有名なルービニ氏のインタビュー記事だ。
ルービン氏いわく「「各国政府の財政赤字は一段と大きくなるだろう。(続)膨張する国の借金にどう対処するのか。借金の実質価値を下げて帳消しにするのがインフレだ。インフレを招き入れる誘惑はいっそう強まる」
世界最大の借金王国の日本はハイパーインフレで借金の実質価値をほぼゼロにするしかない。政府はばらまいて選挙民の歓心を得る一方、ハイパーインフレを意図的に起こして究極の財政再建(=ばらまいたお金の回収)を図っていると邪推してしまうほどだ。国民はとんでもない悲劇を味わう。ばらまけ、とおねだりをした結果として、。・
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK254TK0V21C24A1000000/
3.「『日銀の「多角的レビュー」に期待されること」
「異次元緩和の罪と罰」(講談社現代新書)」を上梓された元日銀理事の山本謙三さんが最新の論考を昨日アップされた・是非、ご一読を。
「多くの中央銀行は、『独立性の確保』や『財政ファイナンスの禁止』のほか、『資産の健全性確保(短期資産中心のオペレーション)』、『市場機能の重視』といった規範を有してきた。異次元緩和は、『物価2%目標の実現』の1点のために、これらの規範の多くを曲げてきた」
「日銀保有の国債は、異次元緩和開始後の10年間で約456兆円増加した。この間の新規国債発行額が約480兆円であったことに照らせば、日銀は財政赤字をほぼ丸抱えした格好である」
「(統合政府で考えると)巨額の負債超過だけでなく、その過半を資金繰り面で中央銀行が支える姿は、異様である。異次元緩和の開始後10年間に、日銀の国債保有残高は4.7倍に膨れ上がった。これが桁違いの日銀の財政関与を生み出した」
「市場機能をここまで抑え込んだ以上、他に様々なゆがみが生じていると考えるのが自然である」
「米国の中央銀行であるFRB(連邦準備制度理事会)は、FOMC(公開市場委員会)の中で、日銀のイールド・カーブ・コントロールの採用可能性を検討し、棄却した。長期金利を、市場の本来あるべき金利水準から乖離したレベルに誘導しかねないことへの懸念だった」。
4.「予算委員会の質問作り」
日本維新の会は官僚のQOL(生活の質)を考えて、質問通告の提出時間を他党より早く設定している。そこで週末は9日の予算委員会の本会議場での質疑の質問作り。したがって土曜日はテニスに行ったが日曜日はやる時間がなかった。天気が良かったのに残念。昨日、党に提出。これで時間が少しできた。
5.「百合子さまの斂葬の儀」
先週26日(火)は8時に議員会館に集合し、豊島岡墓地に。三笠宮妃百合子様の斂葬の儀に出席。喪主の彬子女王殿下は涙を浮かべていらっしゃり、おいたわしいかぎり。
6.「ビル&ヘーゼルの国会見学」
百合子様の斂葬の儀から議員会館に帰ってきた後、国会見学に来ていた米国人の親友のビル&ヘーゼル夫婦と国会内食堂で昼食、その後根津美術館へ。館長/理事長の根津さんとは行き違いで、ご紹介はできず残念。 お茶をやっているビルはもちろん、植物画の先生をしているヘーゼルは展示物が江戸博物学と工芸の融合の「百草蒔絵薬箪笥と飯塚桃葉」だったので大喜び。その後、次男(医学生の時、彼らの家に1か月ほどお世話になった)宅でお茶を飲んだ後、ちゃんこ屋で夕食。
ビルたちの長男、Davidが学生の時、1か月ほど我が家に預かったことがある。
朝から晩までPC をいじくっているオタクでビルたちも心配していたが、なんと、うまく開花して、今年3月イギリスでの銀行業免許を取得。英国。最初のフィンテック銀行の創業者&頭取。フィンテック企業向けの包括的な銀行サービスを提供している(と、書いても私も何をやっているのかよくわからないが)
欧米の若者は大きな夢へのチャレンジ精神があり、それをかなえる環境もあることを身近に見た次第。
https://griffin.com/team
7.「追いやられる日本人観光客」
先週は急にカニを食べたくなり、鳥取に行ってきた。急に決めたので飛行機や旅館の確保に苦労。大好きな旅館の一つの予約が取れたが、値段は上がるは、中国人観光客ばかりどころか中国人従業員ばかり(というと多少、大げさだが)になって幻滅。ますます日本人旅行客は追いやられていく。カニと出雲空港近くの日帰り温泉は素晴らしかったが。
8.「小泉和弘さん指揮の都響のコンサート@サントリーホール」
先日は追いかけをしている小泉和弘さん指揮の都響のコンサート@サントリーホール。高校のテニス部の1年先輩だった小平さん(京大で原子物理学を教えたあと民間へ)夫婦が都響の年間シートを購入しており私どもが今回取った席と近かったので、気が付いた小平さんからお声がけをいただき、しばし歓談。以前も都響のコンサートで会ったが、久しぶり。
9.「三井信託銀行千葉支店のOB,OG国会見学」
三井信託銀行千葉支店のOB,OG15人が11月28日国会見学に来た。その後、銀座ライオンで飲み会。私は新卒時、千葉支店に配属された。誤字脱字は多く、字は幼稚園生並みの下手さで、お客様の通帳は「本行廃業」ばかり(注:当時はコンピュータ化しておらず、タイプライターのような機械で1行1行,
我々が元帳を通帳に打鍵していた。その打鍵ミス)。それで私は「ドジ巻」とか「ドジ」と呼ばれていた。
教育課への提出が必須の「習字練習帳」を教育課から送られてくると即、白紙のままごみ箱に捨てていたのを広田次長に見つかり怒られた。「ドジ、こんなところに捨てるな。こういうものはゴミ箱の中ほどに隠すように捨てるんだ!」と(優しい次長だった)。そこでドジという名が確定したと記憶している。
そんな私が曲がりなりにも、まともな(?)社会人になったのだから、三井信託千葉支店OB ,O Gは世の中、信じられないと思う(苦笑)。