(ここに述べる意見/分析は日本維新の会の公式見解でも分析でもありません
私の個人的見解・分析であることをご理解ください)
1.「アベノミクスを開始した段階で円安になるのはわかっていたはず」
本日、以下のリツイートを私のX にいただいた
「アベノミクスがこうなることは始めから分かってた話。個人レベルでは儲けるチャンスだったんだよ」
以下のように返事した。
「今度アメリカの財務長官になった ベッセント氏は、アベノミクスの実施を見て円をショートして大儲けしたとのことです。経済や金融を理解していれば当然のアクションだったと思いますが」
2.「2012年の1ドル70円台から150円台へ」
「そうは言っても、実際かなり円安に振れたのは、アベノミクス実施からかなり経ってからですが、それはどういう理由からですか?」
以下のように返答した。
「2012年、金融緩和を促していた安倍氏が総裁になることが確実視されていた2012年が70円台、それから翌年、実際に黒田さんが異次元緩和を始めてから(マーケットですから多少の上下運動をしたものの)円安傾向で今や150円台、アベノミクスが始まる事が確実視された時から円安ポジションを取れば、普通は大きく儲かりますがね~」
3「今、どうすればいいのか?批判明けでなく提案しろ」
本日、以下のリツイートが私のX に来た。
「じゃあ、どうすれば良いの?」
以下のように回答した」
「何10回と書いてきたが、終戦1ヵ月前にお前を陸軍大将にするから、アメリカに勝てと言われても無理なものは無理、と同じ。せめて大本営発表を信じて竹槍を持って突っ込まないようにすること、自分で自分自身を守ることしかない。それが私が今最低限ドルを買っておけと言っている理由。
ちなみに私は1997年からがばらまきで財政規律を無視し続けるととんでもない世界が来ると警告、異次元緩和には大反対してきた。私の力がなく、誰も耳を傾けてくれなかっただけの話(欧米人のヘッジファンドファンドオーナーや経済学者には賛同する人はかなりいたのだが)。例えば異次元緩和代わりには、伝統的金融政策の延長であるマイナス金利政策を主張していた。(黒田日銀のマイナス政策とは180度違う)当時、日本では「フジマキは頭がおかしくなった」と揶揄されたが、今この主張はハーバード大学のケネスロゴフ教授も、声を大きくして主張している」
4,「FRBの債務超過と日銀の債務超過では規模が違う」
一昨日、以下の質問が私のX に来た。
「機関投資家の間では米FRBの債務超過はけっこう有名な話のようですが、もしかして日本円の暴落で利益を狙っているのですか?」」
以下のように返答した。
「横綱が一升瓶の酒を飲むのと赤ん坊が一升瓶の酒を飲むのでは、ダメージが全く違うと言うこと。がわからないのですかね〜?小学校で勉強し直した方がよろしいかと。日本の借金残高の方が2倍(対GDP 比)悪いし、日本の中央銀行の財務の悪化はFRBに比べてダントツに悪い」
5.「日銀は1%程度まで金利を引き上げるか?」
一昨日、以下のリツイートを私のX にいただいた、
「先生に質問です。日銀の田村直樹審議委員が現在0.5%程度の政策金利を2025年度後半には少なくとも1%程度まで引き上げることが必要との見解を示していますが、これは現実的だと思われますか?
そこまで利上げして利払いが増えて財政がさらに悪化すればいよいよ日本国債の格下げにつながるように思いますが」
以下のように回答した。
「今の資産インフレや物価上昇のペースを見ていると、政策金利は米国以上の5%位まで引き上げなくてはいけないと私は思います。そうしないと近未来は、ものすごいインフレになるからです。しかしながら、そんなことはできない。日銀が天文学的な債務超過になってしまうからです。バラマキと財政ファイナンスの大いなるツケです。金利を上げると言うのは簡単ですが『日銀を潰した男』として、歴史に汚名を残す勇気ある人がいるのか?今後の利上げはロシアンルーレットというか、(日銀&円が)生か死の丁半博打みたいなものになるからです。とんでもない債務超過になる中央銀行の発行する通貨を他国の人が信用するかという問題です。私ならものすごい債務超過の中央銀行が発行する通貨を輸出の対価としてもらおうとは思わないし、うけとったら、すぐ他の通貨に替えますがね。世界にはその国の通貨に替えますがね。世界にはその国の通貨しかないわけではないのだから」
6.「米国の短期政策金利が4.25%~4.5%なのになぜ日銀のそれは0.5%とかくも低いのか?」
昨日、以下の質問が私のX に来た。
「今のコアインフレ率は2.4%位で総合でも2.7%程度だったと記憶してるのですが、それで何故米国と同じく5%も政策金利を上げる必要が??
むしろ今、利上げは下策ではないのですか」
以下のように回答した」
「それを言うなら米国のコアCPIは3.2 %、日本は2.4 %.,米国はインフレ鎮静化方向と世間は考えている(私は再燃すると思っているが)一方、日本はこれからインフレの深刻化が予想されている。
その状況で、なぜ米国の政策金利が4.25% から4.5%なのに、日本は0.5%なの?日本は金利を上げるべきだが、あげると日銀は自死してしまうからあげられないだけ」」
7.「日銀が債務超過になったら植田総裁はびくびくして眠れなくなる」
一昨日、以下の質問が私のX に来た。
「1%に引き上げたらいい加減紙屑になるでしょうか?
外銀撤退とおっしゃっていましたが、外銀が今の日本の財務状況を把握していないとは思えませんがまだ円に旨味があるという事なのでしょうか?」
以下のように回答した。
「外資の見ているのは日本の財務内容ではなく日銀の財務内容。何度も書くが、今はまだ純資産だから動かないが、債務超過になったら景色は180度変わる。債務超過になった途端に撤退するとは限りないが、債務超過になったらいつ突然撤退してもおかしくない。植田総裁はびくびくで夜も寝られないだろう」
8.「日銀の試算は突っ込どころ満載」
昨日、以下のリツイートを私のX にいただいた。
「(日銀が作った資産によると)役所が作った資料だからかなり良い条件で、だと思うが) 短期金利 2% で赤字発生なので、米国並みに政策金利は上げられない。つまりインフレを止める手段が日銀には無いという事かな
> 日銀、短期金利2%に上げれば最大2兆円赤字 試算初公表
以下のように回答した」
「この資料は突っ込みどころ満載の試算ですので、国会で徹底的に植田総裁に質問する予定です。まずは、この赤字はエコノミストが考える短期金利最高値に達した時の赤字額にすぎません。彼らも短期金利最高値を考える際、さすがに日銀財務を考慮に入れざるを得ないでしょう。インフレだけを考えたら短期政策金利はかなり高いところまで引き上げなければならないでしょう(この説明は後日します)
又この赤字額は簿価会計上での話で、このレベルまで短期金利が上昇すれば保有国債に莫大な評価損が出ます。株価の評価益もかなり減少する可能性もあります(これは可能性どまりですが)
しかし、相変わらず日銀は簿価会計を採用しているから評価損は関係ないと逃げるのでしょう。しかし日銀の信用判断をする欧米人にとって簿価会計などは前世紀の遺物です。日銀が簿価会計と言っても彼らは時価会計で日銀を評価します。駄目だと思えば、日銀よ、さようなら、円よ、さようなら、です。
植田総裁がそれを気にしているのは日本金融学会での講演でも明らかです」
9・「G9の会」
昨晩はG9の会。一橋大卒の、かってマーケットのど真ん中にいた人たちの定例飲み会。元銀行員6名 元生命保険1名。元証券会社1名。8名中7名は皆ビッグなバイサイドだから、セールスマンだったら会いたくてしょうがなかったはずの人達ばかり。
昨晩は、「三菱の貸金庫問題」「フジTV問題」「農中問題」「昨晩の石破トランプ会談で何が話し合われるか?」を中心に酒を飲みながらの雑談。私は多少、肝臓の値が悪かったので、1か月間の禁酒中でソフトドリンクを飲みながらの参加。
私は今までの人生で一度も借りたことがなかったので知らなかったのだが、貸金庫には「現金、貴金属を入れるのは禁止」との約款が付いているはずとの話は新鮮だった。それでは何を入れるのか?との話になった。証拠証券を入れてもしょうがないし、現金等の有価証券や貴金属を入れていけないのなら、何か入れるモノがなるのか?紛失して困るものは?との話になった。結論は、何のために銀行は貸金庫をやっているのか?この業務からは撤退すべし、となった。
それにしても、この貸金庫事件、昔ならそんなことが起こるなど想像だにしなかった。銀行業とは、信用があってこそ成り立つ最たる業界のはずだった。銀行員を信じられなくなったら誰を信じたらいい