.「ジワジワ上がっている長期金利」「当座預金に金利を付けるのはおかしいのか?」,「日銀が債務超過になっても増資すれば済むか?」他

2025年02月17日

(ここに述べる意見/分析は日本維新の会の公式見解でも分析でもありません
私の個人的見解・分析であることをご理解ください)
1.「ジワジワ上がっている長期金利」
日本の長期金利がじわじわと上昇している。今日は1.37%、金曜日は確か
1. 34%。私のラフな計算によると保有国債の評価損は今日現在で27兆円。保
有株式の評価益が36兆円あるからまだいいが(といっても中央銀行が価格の上下する株式を持つなどもってのほかだが)長期金利が上昇を続ければ、やがて保有国債の評価益も12兆円の内部留保を食い始める。なにせ長期金利が0・1%上昇するたびに2.9兆円も保有国債の評価損が膨らむのだ。長期金利があがれば株価も下落するだろう。
中央銀行の本来の利益の源泉である受取利息は日銀は毎年1.5兆円程度にすぎない。米国の25兆円程度と比べると桁外れに少ない。評価損であれ実現損であれ大きな損失を出した後、日銀の純資産回復には途方もない時間がかかる。
そんな中央銀行をマーケットは信用などしてくれない。

2.「当座預金に金利を付けるのはおかしいのか?」
昨日、以下のリツイートが私のXにきた。
「当座預金に金利が付く事自体おかしな話なんじゃ(´・ω・) 民間銀行の当座預金に金利を付けないのはそういう事なんでしょ(*’へ’*)」
以下のように回答した。
「高橋洋一氏がそう主張しているのは知っているが、全くおかしくない。なぜおかしいと思うのか?民間金融機関は当座預金で小切手や約束手形を切ることが出来るというメリットを口座開設者に与えて折から金利を付けていないだけで、法律的に付利を禁止されてるわけではない。何度も繰り返すが、当座預金残高をじゃぶじゃぶにした中央銀行が政策金利を上げるのは当座預金への支払い金利を引き上げる方法以外無い。世界中で誰も他の方法を発見していない」

3・「円が信用されなければガソリンも買えない」
昨日、以下のリツイートが私のXにきた。
「「なんで日本の貨幣が外国人の信用とかいう不確かなものに左右されるのか? 外国人が信用しないからと我々は日本円をお店に持っていっても物が買えないということが起きる,ということですか?」
以下のように回答した。
「少し頭を使えばわかると思いますが、日本円が外国人に信用されなくなれば日本円をお店に持っていってもモノが買えないことはありますね。例えばガソリン」

4,「日銀が債務超過になっても増資すれば済むか?」
昨日、以下のリツイートが私のXにきた。
「日銀の財務内容がクリティカルなファクターなら増資すれば済む話では?」
以下のように回答した。
「どこに増資するお金がある?」

5.「黒田前日銀総裁は積極財政派か?」
昨日、以下のリツイートを私のXにいただいた。
「今週来年度予算審議はヤマ場を迎える。その中にあって「自民党積極財政議員連盟」は黒田前日銀総裁を講演会に招き積極財政を訴えるという。なんと物分りの悪い人達か?予算成立と同時に日本国債格下げを心配している身には何とも腹立たしい」。
以下のように回答した。
「黒田日銀前総裁は財政ファイナンスを実行した点でとんでもないですが、財政規律を重視するように政府に何度か注文をつけているのも事実です。積極財政を訴えるとは思いませんが。黒田総裁を呼ぶ自民党積極財政派の人たちは薮蛇になるのではないでしょうか?」

6.「中央銀行が債務超過になったら危ないとの査読付きの論文があるか?」
昨日、以下のリツイートが私のXにきた。
「私は経済学で大学院までいってまして、阿呆かどうかとかレッテル貼りするより 『中央銀行の含み損により信用が毀損され物価の制御が困難になる』と言う、査読付きの計量の論文を紹介してくださればそれでいいでしょう 勘違いされているかもしれませんが、私はリフレ派でもMMTでもない、利上げ派です」
以下のように回答した。
「基本的に、中央銀行については、収益や資本の減少によって直ちにオペレーショナルな意味での政策運営能力が損なわれることはない。ただし、収益や資本の減少を契機とする信認の低下を防ぐため、財務の健全性への配慮も大事である」ー>これは植田日銀総裁が債務超過になった場合、「学説的には大丈夫」という学説も「駄目だ」という学説も両方あるのだが、という前提を置いての日本金融学会での講演内容ですが。総裁が「債務超過になったら中央銀行はお仕舞」などと言ってしまったら、その時点で日銀お仕舞ですからね。「一時的だとは思うが債務超過になる可能性はある」と総裁自身がおっしゃっているのですから。それに「債務超過になっても大丈夫」という世界の学者も、中央銀行たるもの日銀ほど滅茶苦茶なことをやるなどと想像だにしていなかった時点での主張だと思いますが。日銀の現状を知った上で『債務超過になっても大丈夫』などと主張する学者は全くいないと私は思いますがね。
ちなみに貴兄は大学院までいっていたそうですが、だからなに?ですが。私は一橋では学部での授業でしたが、早稲田では大学院で半年間の講義を受け持っていましたよ、あしからず」

7.「外貨準備高と円の勝ちに関連はあるか?」
昨日、以下のリツイートが私のXにきた。
「外貨準備高が1.2兆ドルもある国の紙幣が紙屑になってドルに換えられなくとは、妄想以外に説明できますかね? 20年以上前から何十回も言ってるのは承知知してますが、現在に至るまで円は安全に使えてますけど 。
以下のように回答した。
「外貨準備が1.2兆ドルあろうと、日銀の財務内容には関係ない。円が紙屑になるか否かは、日銀の財務内容いかん。何十回と説明してきた」

8,「中央銀行の負債が発行銀行券だけであれば問題ない」
昨日、以下のリツイートが私のXにきた。
「日銀がシニョリッジを認めていないことは驚きですが 日銀のBSに負債計上されている「発行銀行券」は返済の必要のない形式上の負債なので純資産に入れることができる そう考えると日銀が債務超過になるわけがないのです 反論するなら発行銀行券がいったい誰に対する将来の義務なのか教えて欲しい」
以下のように回答した。
「人にクレームをつけるときには、基本的な知識を身に付けてからにすること。恥ずかしい。中央銀行の負債が発行銀行券だけであるときは、誰も中央銀行の崩壊を心配しない。現状は異次元量的緩和で日銀当座預金と言うお金をばらまいたからこそ問題が生じている。今、現在の本来のシニョリッジはほぼ0。これ以上、政策金利をあげると損の垂れなし。負のショリッチの発生。今また眠くてベッドの中なのではっきりした数字はわからないが、発行銀行券は約120兆円+。日銀当座預金残高は580兆円くらいだったはず」

9.「日銀は前世紀の遺物である簿価会計が世界で通用すると思っている。通用しない」
昨日、以下のリツイートが私のXにきた。
「藤巻先生勘違いしてますよ 日銀はetfを簿価評価してます 含み益をBS計上してるものってほとんどない 為替差損益くらい なので現状etfの含み益は入れずに純資産なんですよ 逆に言えば純損失になりそうなら、etfを売ればいいだけなんですね」
以下のように回答した。
「全く理解力がない。日銀は現状ETFも国債も両方とも簿価評価しかしていない。だから、黒田前日銀総裁も、植田日銀総裁も国債に評価損が出ても問題ないと逃げている。
しかし、世界の信用調査をする人たちにとって、簿価会計など前世期の遺物。時価会計をすれば、現場でも日銀には20数兆円後半のとんでもない国債評価損がある。13兆円の内部留保をはるかに超えている。ただし、30数兆円の株の評価益があるがゆえに債務超過を逃れている。最も中央銀行たるもの通貨の信用を守るために、株価が上下する株など持ってはいけないのは伝統的金融論そして他国の中央銀行の常識。そんなもので債務超過を逃れている中央銀行などいつ他国民に見捨てられてもおかしくはない。ましてや日本一の株保有者である日銀がET Fを売り出したらば、株価は暴落し日銀の保有株式評価益は評価損に変わり、天文学的な債務超過の中央銀行が出現する。なお、10年金利が0.1%上がることに日銀の国債評価損は2.9兆円ずつ膨らむ。現在時価評価で純資産の日銀が債務超過になれば見えている景色は一変するだろう」

10.日銀BS が債務超過になったら景色が、がらりと変わる」
昨日、以下のリツイートが私のXにきた。「藤巻氏のポストをよく読んで。 ひろゆき風に言えば、『それ個人の感想でしょ?』じゃん。 日銀の信用が失われ円が紙屑論は他にも唱えてる学者いるけどさ、これだけ長期間金融緩和続けてて信用失われてない(円が紙屑になってない)状況を結局説明できてないだろ。 永遠に「そのうちなる」を続けるだけ」
以下のように回答した。
「何十回言ったらわかるのかね~?今、日銀は(本来持ってはいけないはずの)株で評価益があるから純資産。ちかじか起こる債務超過になると見えてくる風景は全く変わる。外資の撤退も、債務超過になってから(債務超過になった日とは言わないが債務超過になった日以降は何時突然の紙くず化が起きてもおかしくない)。その時、円をドルに変えようと思っても急落過ぎてとてもじゃないが追い付かない」

11.「ドルは日本国内で流通しないのか?」
昨日、以下のリツイートが私のXにきた。
「その段階はドルを円に変えるのも困ります すぐに価値が失われてしまいます 決済システム自体が壊れます」
以下のように回答した。
「多くの国では、そのような時には自国通貨は流通しなくなり、ドルしか通用しなくなりました。日本も、今の法律上、モノの売り手と買い手が合意すればドルでの決済は可能です。買い手が円で支払った場合、売り手は円を受けたらざるを得ませんが、ドルでしか売らないとモノの売り手が決めれば、実際、ドルしか流通しなくなります。そのうちに日本の新通貨が発行されるでしょう。現在の円は紙くず化ということ。

12。「円を持っていないと納税できないのか?」
昨日、以下のリツイートが私のXにきた。
「税金もドルで納税するの? 日本のGDP規模の国で、第二次世界大戦後にそんなことあったのかしら?」
以下のように回答した。
「何言ってんのかね? Xディ後はドルが欲しい人は山ほどいて、円が欲しい人は全くいない。孫さんでさえ1ドルで交換しますと言えば、山ほどの円が手にはいり、それで納税できる。小学生でもわかる」

13.「来るべき日銀の債務超過はFRB t尾は規模が違う」
昨日、以下のリツイートが私のXにきた。
「アメリカのFRBは債務超過なのに、『ドルを買えッ!』は矛盾していませんか?」
以下のように回答した。
「何十回と言っていますが、赤ん坊に一升瓶の酒飲ますのと、横綱に一升瓶の酒飲ますのでは、全然違うというのは小学生低学年を過ぎればわかるとおもうのですが」

14.「日銀は紙幣を自ら刷れるのだから信用が棄損することは無いのか?」
昨日、以下のリツイートが私のXにきた。
「企業が倒産するのはキャッシュフローが止まるときで、赤字や債務超過ではありません。無限に流動性を供給できる中央銀行はキャッシュフローが尽きることはありません。中央銀行の債務超過が信用に直接的に影響するとは考えにくい」
以下のように回答した。
「私なら、債務超過した中央銀行が発行する紙幣を貿易決済に受け取りませんし、万が一受け取らざるを得なかったら、すぐ他の国の通貨に変えますがね。何せ世界に通貨はいくらでもあるのだから、そんな危ない通貨が持っていたくない」