「特別なニュースもないのに長期金利が連日のジワジワ上昇」「長期国債市場がパニックに襲われると先物市場でも連日のストップ安が起きる」「金利上昇期に『長期運用.短期調達』のポートホォーリオは最悪」

2025年02月19日

(ここに述べる意見/分析は日本維新の会の公式見解でも分析でもありません
私の個人的見解・分析であることをご理解ください)

1,「特別なニュースもないのに長期金利が連日のジワジワ上昇」
先週金曜日の10年金利は1.34%、昨日は1・42%. 日銀が超爆買いをして押さえつけていた長期金利が、特別なニュースもないのに連日のジワジワ上昇。これは私の過去の経験からしても危険感プンプン。買い手がいそうもないだけに、我先に逃げ出す国債村の住民も出てきそう。誰もが倒産したくないからだ。英国版トラスショックのにおいもプンプンしてきた。特に今は、役職者を含めて、国債相場の暴落を経験した人が少ない。混乱が始まると右顧左眄する人も多かろう。

2.「社債発行が増えるのか?」
長期金利がジリジリ上昇してくると金利が低いうちに資金調達をしようと考える法人が多く出て来始めて長期資金の需要が増える。社債発行が増えると言う事。これが長期金利をさらに押し上げる。

3.「長期国債市場がパニックに襲われると先物市場でも連日のストップ安が起きる」
現物国債を多く保有している法人はクラッシュしそうだと思えば即座に売り払えば良いと思うが現物債市場は思ったほど流動性があるわけではない。特に日本のような右にならえ、のマーケットでは金利が上昇し始まる(=価格は下落)と皆、同じに考えるので、買い手が蒸発してしまう。そこで通常は流通量の多い先物市場でとりあえずへッジ売りをしようとする。ところがこれまた皆同じで、皆が先物を売ろうとするので買い手がいなくなる。そこで連日のストップ安。値段がつかずに、毎日ズルズルと下値が落ちていくことになる。こうなると、国債市場はパニック。1987年だったか、部下の若いトレーダーが国債先物を買った途端に、三日間3円ずつのストップ安が(当時はストップ安は3円だった)続き、彼は死んだ顔していた(ちなみに私が彼の何百倍もの売りポジションを持っていたので、jpモルガンとしては大儲け)トレーダーにとって流動性が枯渇して売りたいのに売れず、損がどこまで損が膨らんでしまうのだろうと言う不安になることほど恐ろしい事は無い。

4.「金利上昇期に『長期運用.短期調達』のポートホォーリオは最悪」
金利上昇期に「長期運用.短期調達」のポートホォーリオを組むほど愚かなポートフォリオマネージャーはいない。金利上昇期には短い期間での運用、長い期間での調達が大原則である。金利上昇期に長期運用、短期調達をおこなっていると潰れてしまうのが銀行の常だ。最近では、シリコンバレー銀行の倒産が記憶に新しいだろうし、農林中金が米国債でやられたのも同じ理由(農中は日本でも同じようなポジションを持ってると思われるが、既に長期債の始末をつけ終わっているのだろうか) また過去多くの銀行が潰れたのも同じようなポジションをとっていたことが理由となっていることも多い。 ところで、今、世界で最大規模で「長期運用.短期調達」をしているのが日本銀行。植田日銀総裁は毎晩ドキドキして眠れないに違いない。それなのに関係者がさらに政策金利を上げると公言している。そうなれば長期金利はさらに上昇し莫大なる評価損の発生も、会計上も損の垂れ流しも始まる。日銀自身が万事窮す。中央銀行だからいくらでも紙幣を刷れるから資金繰り倒産はしないにしても、そんな中央銀行の信用は失墜し、発行する紙幣は紙屑になる。また日銀自らの資金繰り倒産回避のために紙幣を刷りまくればさらに市中にお金は満ち溢れ悪性インフレ発生へ。財政ばらまきと財政ファイナンスの副作用はとてつもなくでかい。

5.「国債市場の流動性が枯渇した例」
私のX に以下のリツイートをいただいた。
「流動性枯渇といえば1987年 ポートフォリオ保険のヘッジ売り集中が原因だとかなんとか」
以下のように返信した。
「そうですね。ただ1987年でなく97年だったように思いますが」

6.「私はアナリストではない」
昨晩以下のリツイートが私のX に来た。
「地震と一緒にすんなよ、頭悪いなぁw アナリストなんだから、ある程度は時期を言わないと。 機関が出している予想だと必ず時期が書かれているから。 2025年度中の円ドルの想定は145-160円みたいな」。
以下のように返信した
「アナリストと一緒にすんなよ、頭悪いなぁw。jJPpモルガン時代、利益を上げないと人間扱いさえしてくれなかったリスクテイクの世界でグローバルマクロのヘッジファンドオーナーと同じ位の、ドでかいポジションを与えられ、業績を残してきたリスクテイカーですので。あしからず」。

7,「プロの厳しさを理解しろ」
昨晩以下のリツイートが私のX に来た。
「自慢のつもりみたいですが、それただの反社忘八アピールですよ。藤巻センセ。利益上げないと人間扱いされないとかカタギじゃないですね。
以下のように返信した。
「なんのプロであれ、プロの厳しさがわかっていないお花畑さん、

8.「マーケットではいい者と悪者が対峙しているわけではない」
昨晩以下のリツイートが私のX に来た。
「こういう自国の国債を金儲けの道具として利用する人達 金融の世界では(金儲けが)正しい行動であったとしても 嫌悪感を感じてしまうなぁ、カネの為に手段を選ばない」
以下のように返信した。
「マーケット参加者をいい者と悪者の戦いとみる無学な人。プロレスの見過ぎ」

9.「国債を買い入れるのは日銀の業務か?」
昨晩以下のリツイートが私のX に来た。
「日銀の業務は、政府発行の国債を買い入れる事だから、買わないなんて事はあり得ない。 因みにだが金融緩和の時、買いオペ不調が有ったが、あれは市中が国債を手放さないから、日銀が目標の国債を買えませんでした。と言う意味ね」
以下のように返信した。
「するってぇと私がJPモルガンに勤めていた頃の日銀は業務をやっていなかったことになるんですね。黒田前日銀総裁が業務を行っていなかった怠け者の日銀に仕事をさせ始めたわけだ。私がJPモルガンに行った頃の日銀の長期国債保有はほぼゼロ。ほとんどは3ヶ月未満の短期国債で保有額は30兆円程度。今の580兆円程度に比べると、ケタ外れに小さい。

10「「いつハイパーインフレが起きるんだよw」
昨晩以下のリツイートが私のX に来た。
「いつハイパーインフレが起きるんだよw 30年前から同じ事言って、一つも当たらないポンコツが偉そうな事言っても、失笑しか出ないわw」
以下のように返信した。
「フェイクを流さない!私は確かに1997年から、こんな財政規律を無視していると財政破綻が起きると警告はし続けてきた。2013年頃に財政破綻が起きそうだったから、政府・日銀は大規模緩和という美名のもと、禁じ手中の禁じ手と世界で言われていた財政ファイナンス(=統合政府論の実施)で危機の先送りを開始し繰り倒産を回避した。
私がハイパーインフレを言い出したのはそこから。紙幣を刷りまくれば(正確にいれば日銀当座預金残高を増やし続ければ)通貨の価値は棄損しハイパーインフレが起きるのは金融論の教えでもあり、かつ歴史的事実」。

11「2倍の利益では不満なのか?」
昨晩以下のリツイートが私のX に来た。
「10数年も言い続け、起こってもいなければ言いたくもなります」
以下のように返信した。「10年間言い続けたことを信じて、円を売っていれば2倍にはなっていたけれども、それじゃご不満だと言うわけですね。最も私は利益じゃなくて、円が紙屑になったときの保険のためにドルを買いなさいと言ってきたのですが」

12,「いつ破綻すんのか予測してみろって」
昨晩以下のリツイートが私のX に来た。
「だから、いつ破綻すんのか予測してみろって。 あんた20年前から同じこと言ってるよな?」
以下のように返信した。
「ソ連邦が成立してから何年で崩壊したか私は知りませんが、成立時から社会主義国家は無理な制度であり、いずれ崩壊すると主張していた方はいると思います。その人は何年何月何日に崩壊すると言っていましたか?崩壊の日は何月何日と言いあてた人はいますか?システムとして長年存続が無理なものは無理と言ってる人が当たりで社会主義国は未来永劫繁栄すると言っていた人が外れなのではありませんか?何年何月何日に日本が破綻するということがわかっていれば、私はビルゲイツや、イーロンマスクを抜いて、世界一の大金持ちとなれるでしょう」