累積赤字のすさまじさVSハイパーインフレ(臨時版)

2019年05月06日

累積赤字の1092兆円がすさまじいということがわからず、この国の財政状況に楽観的な人がいるのが信じられない。以下の例で考えていただきたい。東日本大震災で深刻な被害に遭われた方は50万人程度で25兆円の復興費を使っている。被災者1人当たり5千万円。この中には公共投資も含まれる。25兆円の復興費は今年度赤字の32兆円とほぼ同額。財政が均衡していた国が30年間にわたりこの復興費と同じだけの赤字を積み重ねてきたのが現在の1092兆円の累積赤字なのだ。返すのは尋常ではない。このすさまじき累積赤字も今は金利がゼロだからいいが、金利が上昇したら支払金利急騰で増え方にターボが効く。返済するのは大増税か、目に見えずに国民が反対しないハイパーインフレしかない?というのが私の主張。しかし国民には地獄。だからこそ財政再建を20年以上にわたり主張し、「異次元緩和」というハイパーインフレ誘導策(=MMT反対論者の主張通り)に大反対していたのだ。