年金問題の本質 FB仮想通貨発行

2019年06月19日

IMG_1723  1.フェースブックが仮想通貨発行

朝日新聞 1面トップ記事。 フェースブックがビザやマスターカードと共同で仮想通貨を発行するという。噂は流れていたが、これはドでかいニュースだ。仮想通貨をまがい物とみていた高齢者や政府の認識が一気に変わるだろう。このニュースを聞いて政府は大あわてただろうし慌てていなければ相当に鈍い。早く税制改革をしなければ日本が世界から取り残される。少額決済をするたびに仮想通貨の「購入時と使用時」の価格を対比して確定申告するなら、だれも通貨として使用しない。創立メンバー会社は100社を予想しているというが、使えないのなら日本企業は参加しないだろう。技術的にも日本は世界からますます取り残される。

https://www.asahi.com/articles/DA3S14061342.html

2.「第5回仮想通貨税制を変える会』松本大氏

今晩は第5回仮想通貨税制の会をコインチェック社を買収したマネックス証券の創業者会長・松本大氏をお迎えして開催する。論客。彼が東大を卒業した1989年頃、「東大卒」の肩書が尊重されない(終身雇用ではない)外資に飛び込む東大生は、ほぼ皆無だった。そのリスクテイクの精神が今の松本氏の地位を築きあげたと思う。

3.昨日(6月19日)の財政金融委員会

昨日の財政金融委員会で15:10から35分間質問した。黒田日銀総裁に出口の時の日銀の損益シミュレーションを要求したが想像通り渋った。FRBは出口開始2年半前に「利上げしても損を垂れ流さなくて済む」との報告書を公表したのに日銀は出す気配が全くない。公表すれば国民が不安になってしまうからだ。国民が不安に思うことを隠すのは「年金2000万円問題」と同じ。大本営発表時代と変わらない。厚生省は年金問題を「少子化」のせいにしているが責任逃れだ。年金は若い世代から集めた拠出金と税金投入分を金庫に入れておくだけでは破綻する。運用し積立金を増やす必要が不可欠る。 それなのに、日銀が利回りを強引に押し下げているゼロ%の国債で約半分を運用しているのだから積立金は減るばかりだし、年金は崩壊する。IMG_1727IMG_6481

4.年金議論「何が必要なのかの議論は進まなかった」 エ、エ、エ??

日経新聞曰く「18日の国会審議は、報告書を不受理とした麻生太郎金融相の対応など手続き論に質疑が集中し、老後の生活を支えるために何が必要なのかの議論は進まなかった」え、え、え? 私は手続論などには一切触れず35分間の大部分を「日本の年金制度は何が問題か?」を議論してきたつもりだが。新聞記者さんよ、ちゃんと聞いてくれ! 聞かなかったのは「日本維新の会」が少数野党だからか?それとも「フジマキの質問だったからから」か?それとも「年金問題の本質がわかっていなく私の議論を理解できなかった」からか?積立金が枯渇してしまうことが年金問題の肝だ。「国民の利益のために安全な運用をしている」との厚生政務官の答弁だったが、そんな運用を続けていたら「年金が持続不能になる」か「現役世代の拠出金を大幅に引き上げる」か「年金支給額を大幅に下げる」しか手段がなくなる。現在は「国民の損失のうえに役人の地位にとって安全な運用をしている」としか思えない。役人は運用で赤字を出さず、マイナス運用にならないことしか頭にないだろうから。https://www.nikkei.com/article/DGKKZO46267490Y9A610C1EE8000/