「超国家通貨」VS「国家通貨」(リブラが為替、国債市場等に与える影響)(本日第2弾)

2019年07月19日

昨日、本日の日経新聞にはリブラ関係の記事が頻繁に出てくる。そこでリブラに関しての私の感想を書いた。以下の通りです。

 1.リブラの発展性

リブラをはじめとして仮想通貨化はいくら各国が規制しようとしても時の流れだ。世界で17億人が銀行口座を持っていない。国民の70%が銀行口座を持たないような国もあると聞くが、このような新興国では大国が抑えようとしてもいったんスタートすれば急速に広まると思う。日本は他国に先がけ、前向きに取り組むべき。TAX ヘブンの国があるように、またトランプ大統領のように必ず自国NO1主義で、各国政府が規制しようとも、自国に先進技術や投資資金を呼び込もうとする国がかならず出てくる。

2.リブラ容認は他の市場(株、為替、国債市場)にどう影響を与えるか?

新聞報道では、G7で各国首脳が話題にしているのは、マネーロンダリングやプライバシー保護といういわば法律関係の話のみだ。市場人間の私としてはリブラの出現が他のマーケット(株、為替、国債市場)にどう影響するからに非常に興味がある。リブラ協会がリブラの価格乱高下を防ぐ(ステーブルコイン)ために保有する50%は$だ。国民の大部分が銀行口座を持たないような国々の国民(今までドルとも関係なかった)がリブラを使い始めると、リブラ協会がその50%をドル保有することを考えるとさらにドルの価値が上がるとも思える。選挙前なので時間がない。終わってからゆっくりと考えることとする。

3.「超国家通貨」VS「国家通貨」

「超国家通貨」VS「国家通貨」の問題がこれから大きな論点になろうとしている時、市場経験も金融知識もなく、仮想通貨も理解もしていない日本の国会は機能不全にならないか不安である。その時に少しでも議論を深められるよう貢献したい。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47411030W9A710C1EA2000/