(臨時版).円高は円暴落の導火線他

2020年03月08日

1.円高は円暴落の導火線。

今現在、円高ドル安が進行している。日米長期金利差が大幅に縮小しているのだから仕方がない。「日米長期金利差縮小だから円買いを」と勧めていた欧米のハウスがあったからそれに追随する人もいただろう。しかし、こんなに縮小してもこの程度にしか円高になっていない。米国10年物長期金利が現状0.76%なことを考えると、日米長期金利差はあと最大、0.8%弱しか縮小しない。この1か月間の縮小幅(0.73%)と同じだ。この考えからするとドル/円が100円を割れるリスクは小さい(詳細は以下の参考をご参照)

そうはいうものの円高は強烈な株の下押し圧力だ。株価をさらに押し下げ、日銀の財務が悪化すれば、日銀の信用失墜、円大暴落が始まる。その意味では今の円高は「円暴落の導火線」ともいえる。ザマーズ元米国財務長官の「インフレにするには中央銀行が信用を失えばいい」の発言通り。日銀の信用が失墜すればハイパーインフレ。

(参考)3月6日(金)の米国債10年物利回り0.76%。1か月で0.82%の下落。日本国債10年物利回り△0・15%。1か月で0.09%の下落。したがって1か月の日米長期金利差縮小幅 0.73%。この期間ドル‣円は109・86円から105.37円と4.47円しか下落していない。

2.価格が変動しないものって何ですか?

中央銀行は価格の変動の大きい「株・長期国債・不動産」など買っては購入していけない。価格が下落すると中央銀行の信頼失墜、その発行する紙幣の価値喪失となるからだ」と書いたところ「価格が変動しないものって何ですか?」との質問がtwitterにありました。

以下の回答を出しておきました「私が金融マンの時に日銀が買っていた資産とは短期の国債、政府短期証券、約束手形等で、今、日銀が爆買いしている「株・長期国債・不動産」には全く手を出していませんでした。例えば!%金利が上昇しても短期債券の値段の下落は小さいのですが、長期債の価格下落は非常に大きくなります。金利上昇の悪影響が長期にわたるからと考えるとわかりやすいでしょう」

3.免疫関係の先生

コロナでしばしばTVに出ている免疫関係の先生方、その後、本来の仕事をするなら激務でしょうから、その先生自身がコロナになっちゃうのではないかと心配です。過労は免疫力落としますから。予防法を話されている先生自身がかかったら笑い事ではありませんからご自愛を。

4.「もしオリンピックが無くなったら」

昨日の拙文を「もしオリンピックが無くなったら」というタイトルで言論プラットフォームアゴラが載せてくださいました。

http://agora-web.jp/archives/2044701.html