レバノンのデフォルト
債務残高がGDPの約170%のレバノンがデフォルトを起こした。バラマキを続け、240%とレバノンより数字の悪い日本も借金を極大化してしまった咎を近じか受けるだろう。「レバノンは外貨建て債務だからデフォルトを起こした。日本は大丈夫」とおっしゃる方は、なぜレバノン政府が外貨建てで借金をしたかを考えて欲しい。自国通貨が弱くなれば借金返済が苦しくなる前例が多々あり、政府はその問題を熟知していたはずだ。その国の中央銀行が勝手に紙幣を刷れないユーロ諸国とは違うのだから、日本のように自国通貨建て国債を発行してレバノンの中央銀行に引き受けてもらえばいいではないか?その選択をなぜしなかったのか?日本と同様のことをすれば、デフォルトの代わりに通貨価値の下落でハイパーインフレになることがわかっているからだ。デフォルトだと、まだ債権者との交渉余地があり債務が軽減される望みがあるが、ハイパーインフレには交渉の余地もない。他国は直接損を被らないから「かってにこければ」となってしまう。