(臨時版)リフレ派による政策ミスで国とともに轟沈したくなければドルMMF 購入を!

2020年03月19日

守れ日本・破綻寸前 自分のお金はこうして

1.リフレ派による政策ミスで国とともに轟沈したくなければドルMMF 購入を!

米国長期金利が上昇している。巨額財政出動による国債増発懸念が理由だろう。(+現金化=長期国債から短期国債へのシフト)。財政出動は通常長期金利の上昇が伴い、景気に対して+になるかマイナスになるかわからない。しかし最悪、政策効果がスカとなるだけだ。しかし日本のように財政出動に伴う長期金利上昇を抑えようと中央銀行が長期国債の爆買いをすると、日銀債務超過という地獄のような目に合う。経済低迷などという次元の話ではない。私が昨日発売した「日本・破綻寸前 自分のお金はこうして守れ!」(幻冬舎)に書いたのは、債券価格下落(=長期金利上昇)による日銀破綻がメインストーリーで株価下落による日銀破綻はあくまでもサブストーリーだ。そのメインストーリーが現実味を帯びてきた。「中央銀行が債務超過になる」などあってはならないことだ。金本位制時代に中央銀行保有の金が贋金だったくらいの衝撃度だと思う。円が世界で通用しなくなる。ドルに交換できないから原油にしろ輸入農産物も日本に入ってこなくなる。世界の基軸通貨ドルを保有しないと生活が苦しくなる。自己防衛のために保険としてドルMMF を買うことをお勧めする。市場原理は偉大だからいつかは夜が明ける。その時に笑って日の出を迎えられるには、地獄時代を生き延びるためのドルを用意していかねばならない。リフレ派による政策ミスで国とともに轟沈するのは嫌だ。

2.(いつまでも「狼爺さん」で痛かった)

以下拙著「日本・破綻寸前 自分のお金はこうして守れ!」(幻冬舎)(昨日発売)p21より。「事態が悪化したのに、危機感が無くなったのは、2013年から政府・日銀が「異次元緩和」という名目のもと、実質的な財政ファイナンスを始めたからです。政府の借金を中央銀行が紙幣を刷ってファイナンスしたため、危機はいったん回避できたのかもしれません。ですが、危機の先送りにすぎず、日本人得意の「飛ばし」なのです。ハイパーインフレを起こした経験から世界中で禁止されている政策を、まさか日銀が開始するなどとは、当時の私も、橋本元首相も、朝日新聞も思いもしなかったのです。金融をかじったものならば、悪夢を呼ぶ「禁じ手中の禁じ手」をまさか理性ある中央銀行が実施するとは想像だにしなかったはずです。もっとも長男ケンタに「自分の時にXデーが起きて欲しくないから、常識的に『とんでもないこと』でも当事者は行ってしまうものだ。自分の時代にコトが起きるのを避けたかったら、『危機の先送り』をすることは、ままある。それを見抜けなかったんだからお父さんはディーラーとしては失格だ」と言われてしまいました。確かに言われてみるとそのとおりです。いまだディーラーだったら大損をして、即、首だったでしょう。しかし、責任たる立場にいる人が、ここまで無責任なことをするとは思わなかったのです。損失を先送りする限界がきて山一証券がつぶれたように「飛ばし」はいつまでも続けられません。無理が生じます。いっとき破裂を逃れたオデキはさらに大きくなり続け、限界を超えた時に起きる破裂はすさまじいものとなります」そのツケを今日本は払おうとしている。

3.「僭越ながら私が日銀総裁なら何が出来るか、何をするか?」

昨日、言論プラットホーム・アゴラが一昨日書いた拙文を「僭越ながら私が日銀総裁なら何が出来るか、何をするか?」というタイトルで載せてくださいました。http://agora-web.jp/archives/2044895.html