米国が、量的緩和を無制限にし、大型財政出動をしているから日本も追随せよ」という主張を聞くが、間違ってはいけない。日本は財政出動も(=累積赤字が対GDP比断トツ)金融政策も(注銀行のBS が対GDP最高のメタボ)、すでにぶっちぎりのトップランナーなのだ。目の前には滝つぼが迫っている。借金をこんなに膨らませなければよかった。伝統的金融政策(=藤巻流マイナス金利政策・黒田日銀のマイナス金利政策とは180度違う)に固着していればよかった。そうならば今でも強力な金融政策があった。日銀当座預金金利をマイナス50%にすればOKだったのだ。異次元緩和をしてしまった以上、藤巻流マイナス金利政策への転換は不可能だ。だから私は日銀は倒産させ新しい中央銀行を作らざるを得ない。その準備を今からしておく必要があると言っている。そういう事態に備えてドルを持てと言っている(=今の円は紙っぺらになり新しい円が出来る)。過激に聞こえるかもしれないが、それが先ほど書いたドイツの歴史。ドイツが財政均衡に固着してきた理由だ。