1.GPIF、外債比率10ポイント引き上げへ
言うまでもなく円安要因。高い利まわりを狙いうためというから為替ヘッジなしだ。160兆円の10%、16兆円の$買¥売りはデカい。https://www.nikkei.com/article/DGKKZO57161690U0A320C2EA1000/
2.世界的なドル不足
東京時間で多少円が買われるが夜間になり欧米勢が入ってくると円安に大きく振れる日々が数日続いている。外国勢の東京市場からの撤退が始まっていると考えるか?それとも世界でドル不足が起きていることの一環か?その両方か?それにかけて加えてのGPIF の外債購入16兆円分のドル買い需要。いずれにしても円安ドル高にトレンドが変わった。https://www.nikkei.com/article/DGKKZO57172100U0A320C2EN2000/
3.株の上げ相場は続くか?
昨日の日経平均上昇幅1,204円のうち3分の1程度はソフトバンクグループや、ファーストリテイリング等のテクニカルの買戻しの要因があるそうで、それにつられた買いもあったろう。しかしやはり最大の要因は、日銀とGPIFの買い支えの一方、「株価が上昇しているのなら期末を控えて、今日は売りたくない」という売り手の意識だろう。欧米人は完全な時価評価だから期末要因など無い。しかし日本勢は日銀を含め減損会計だから期末の値段が非常に重要だ。なんとか減損処理を回避し、決算を無事やり過ごしたい一心だ。昨日の日銀介入額は知らないが、もし1昨日と同じ2000億円だとすると、これは年間73兆円増ベース。先日の日銀会合で決まったのは12兆円増だから、かなりのペースオーバー。今は重点的介入で期末価格を上げようと必死なのがわかる。期末を越えれば、日銀は今のような多額の買い介入は継続できない。先日の日銀政策会合で決まった年間12兆円増は1日平均330億円。一方、無事決算を乗り越えた売り方は今後、経済実態の悪化が続くと予想すると売りを先行させるのが通常。新しい期の取引は来週月曜日から始まる。日銀も今述べてきたことは充分理解しているだろうから最初の1日、2日は大量介入で頑張ると思うが、いつまで続くことやら?最初の1日、2日が売り逃げ時かもしれない。
米国市場も昨日は巨大財政政策を好感したが、これでコロナ騒動が収束するならともかく、単なる対処処置にすぎず効果は数日かと思う。私のリコメンデーションは避けるため当面「逃げろ、逃げろ」だ。バブル崩壊以上に市場は動くと思う。逃げ先はドルのMMF 等、基軸通貨ドルで現金に近いもの(短期債やドルMMF等)。たとえ一昨日が市場の底だったとしても、破産、破綻をかけてまで追いかけるべき市場環境ではない。