1.欠航ばかり。人の動きが止まった。
一昨日は渡邊美樹さんのラジオ番組の収録(ニッポン放送 今週+来週の土曜日4時半から2週分)を羽田のワタミ本社で行ってから羽田空港からコロナウイルス騒動前から予約してあった山中温泉のなじみの旅館「かよう亭」に。羽田は閑散としていた。たしかに一番、乗客の少ない時間帯ではある。しかし13時台発のJALは13便中8便もが欠航なのだ。JALラウンジも閑散。こりゃ、人の動きが止まっている、航空会社の経営の問題だけではない。「経済、こりゃ、駄目だ」を実感した。(写真上はJALの出発便掲示板。写真下は普段は一杯のJALラインジ)
2.本日の株式市場
本日は株の今期分取引最終日、まともな決算を作りたい日銀、投資家が買い上げるウィンドー・ドレッシング的動きが出ると考えるのが常識的だが、来期のマーケットを予想して早めに逃げようとする投資家の売り圧力、ならびに昨晩進んだ円高により下げ圧力がどのくらい強いかに注目。
3.単純に金をばらまくのではなく借金をした人に金を配る政策はどう?
政府はコロナ対策として現金配布を考えているようだが、将来不安があるときにまんべんなく現金類を配っても預金に回るだけで景気対策には全くならない。それどころか財源に赤字国債を発行した場合、今回こそ長期国債市場崩壊の契機になる可能性がある。「単純に金をばらまく」のではなく「借金をした人に金を配る」のがいい。それこそフジマキが20数年間にわたってデフレ対策として主張し「フジマキは頭がおかしくなった」と言われ続けた「フジマキ流マイナス金利政策」だ。 車を買ったり家を建てたり工場を建てるために借金をした人に30%の利子を払う。自動車買えば購入代金の30%を毎年もらえるのだから購入に走る。一方、銀行に預金をした人は40%の金利を払わねばならない。40%ずつ毎年預金が減っていくのだから預金をせずに消費を選択するだろう。この状態をつくるためには日銀当座預金金利をマイナス35%にすればいい。民間銀行が日銀当座預金に預金を置くと35%の金利を払わねばならないのだからそれよりは金利を払わなくて済む自動車購入者へ融資し30%の金利を払うことを選択する。銀行は預金者から金利を40%徴収するのだから自動車購入者に金利を30%払っても銀行経営は充分になりたつ。タンス預金防止には現金を廃止し日銀デジタルで対処する。これで経済は完全に回る。今私が(僭越ながら)日銀総裁ならば、この強烈な金融政策で困難に対処する。伝統的金融政策の延長線上だ。景気が悪ければ金利を下げる。それが伝統的金融政策。効果も副作用が無いことも検証されている。出口もある。 ただ黒田日銀には今からこの方法は取れない。異次元緩和をしてしまったからだ。日銀当座預金を巨額にばらまいてしまっている(=マネタリーベースが極大化)ので、フジマキ流マイナス金利政策を行ったら信用創造による市中マネーの極大化で明日、ハイパーインフレだ。私が異次元緩和に大反対した理由だ。「禁じ手中の禁じ手をした」今の日銀は危ない。倒産させて新しい中央銀行を作らざるを得ないと思っている。円は早くドルに換えるべし。