政府が大型財政出動を決めた。財源は赤字国債だろう。私もここに至っては国民の生命を守るためにいた仕方がないと思う。しかし、それは「将来の大増税致し方なし。受け入れます」との表明でもある。国債が「税金の前借証書」である以上、大増税は致し方ない。さらなる大型財政出動を求める政治家・識者もいるが、それも一つの見識だ。しかし、それは「この事態を考えれば国民は将来もっと大規模な増税を受け入れるべきだ」との主張に他ならない。私自身コロナ対策での将来の増税は致し方ないと思うし、受け入れるべきだとも思う。しかし頭にくるのはこれまでの平常時の赤字垂れ流しでとんでもない額の増税になるということだ。通常の増税という形は政治的に無理だろうからハイパーインフレという形での実質増税になるだろう。国民に取ってそれは地獄だろうが受け入れざるを得ない。ハイパーインフレの結果日銀がつぶれる(=円が紙っきれになる)というコストも払うだろう。それにも耐える用意をしておかねばならない。今のうちに円をドルに換えておいた方がいい。個人も企業も国も。