1.増産マスク、なぜ買えない?
転売禁止の法律が出来てもマスクが全く手に入らない。この記事曰く「最大の理由は、際限のない需要増大だ。店舗に朝から行列ができる風景も珍しくなく、「売り場に置くと瞬間的に売り切れる」(同会担当者)」。先日、それならば「1枚2000円にすればいい」。在庫を積み上げたい人ではなく、今、真にマスクが必要な人が(=医療関係者など2000円出してもマスクが必要な人)手に入れることが出来る」と書いたら、批難ゴウゴウだった。真に必要でも金が無い人だけは行政が助けるべしと書いたにも、だ。1枚2000円という例が高すぎたのかもしれない。間違えて欲しくないのは2000円という規制価格にしろと言っているのではない。市場原理に任せる方がいい、と言ったのだ。モノの値段は需給で決まる。値段が安すぎると充分な量が確保できない。経済学部の学生なら最初に需給曲線で考えれば自明だ。コロナ禍で需要曲線が右上方にシフトしたのだから均衡点はAからBにシフトした。価格a’に固着すれば需要>供給がいつまでも続く。世界でマスク需要が爆発的に増え、米国がb’の高値で買っていく以上、日本人が出来る選択肢は少ない。寒い朝に長蛇の行列に並び、争奪戦に参加するか政府が市場でb‘価格で手に入れ(=税金で)配給制度で国民に配るしかない。トイレットペーパーも同じだ。パニック買いを抑えるには市場原理(=値上げがおきるだろう)と思っている。真の困窮者は政府が助けるのは前提条件である。http://www.msn.com/ja-jp/news/coronavirus/%e5%a2%97%e7%94%a3%e3%83%9e%e3%82%b9%e3%82%af%e3%80%81%e3%81%aa%e3%81%9c%e8%b2%b7%e3%81%88%e3%81%aa%e3%81%84%ef%bc%9f%ef%bc%9d%e6%96%b0%e5%9e%8b%e3%82%b3%e3%83%ad%e3%83%8a%e3%80%81%e5%9c%a8%e5%ba%ab%e9%80%9f%e5%a0%b1%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%83%88%e3%82%82%e7%99%bb%e5%a0%b4/ar-BB128MiI?ocid=ientp
2.政府、資金難中小に給付金 地銀が無利子融資
今、経営者が一番気にしているのは「資金繰り倒産」だろう。政府が利子援助するにしても地銀が融資に応じるのだろうか?融資先が倒産したら地銀が損を被ってしまうからだ。ただでさえ異次元緩和のせいで、地銀は経営が苦しい。(日銀が長期債の爆買いで長期金利を下げてしまったので)利益の根幹である長短金利差が無くなってしまったからだ。この状態では倒産リスクのある無利子融資を受ける体力が地銀にあるとは思えない。だとすると資金黒倒産が急増する可能性がある。 逆に無利子融資に地銀が応じれば応じたで、別のリスクがある。異次元緩和でマネタリーベースというタネ銭が異次元に膨らんでいるからだ。後ろ向き資金需要だとしても信用創造(=銀行の融資により市中に流通するお金が加速度的に増える)で市中に流通するお金は急増する。そうなるとスタグフレーションだ。元はと言えば累積赤字の増大。危機の先送りで「異次元緩和」での長期国債爆買いのせいだ。計画経済的な危機の「飛ばし」はいつまでも続かないと歴史に再度、記録されることになるだろう。https://www.nikkei.com/article/DGKKZO57649490T00C20A4MM8000/