(臨時版)本日第2弾 大型経済対策で長期金利は?

2020年04月06日

本日の日経平均の大幅上昇は大型経済政策を期待したものだろう。しかし大型経済政策にはポジテイブな部分の裏に大きなマイナス面があることを忘れてはならない。赤字国債の増発問題だ。すこしでも手持ち現金が欲しい民間が(外国人を含めて)この赤字国債を購入できるとは思えないから購入者はすべて中央銀行となるだろう。中央銀行が長期金利を抑えきれるのか?日米長期金利が本日日中にジワリと上昇していたのはそれが原因だろう。

FRBの場合、保有国債&MBSの購入利回りが高いから、かなり長期金利が上昇してもびくともしない。しかし日銀は最近ではマイナス金利の国債まで購入しており保有国債の利回りは0.3%を切っている。少し長期金利が上昇すれば巨大な評価損発生となる。株の下落より段違の額の評価損の発生だ。こうなると円暴落となる。計画経済で危機を先延ばしした政府・日銀は今後、ことあるごとに出現するモグラをたたく「モグラ叩き」の毎日となろう。身を守る保険の意味でドルを買っておいた方がいいと私は思う。