(臨時版)国債とは「借金の前借証書」、ANAの政府保証要請他

2020年04月08日

1.国債とは「借金の前借証書」

借金は返さねばならない。常識だ。返してくれない人にお金を貸す人はいない。国が家庭と違うのは国には徴税権があり必ず借金を返してくれる購入者が信じるからだ。国債の信用はそこにある。「国債」とは「税金の前借証書」で「将来集めた税金で返します」との証書だ。「今回の大型増税の財源はなにか?」と聞かれると政府は「赤字国債だ」と答えるが「財源は将来の増税」が正確な描写だ。「蝶の卵」を「芋虫」の卵と形容するか「蝶」の卵と表現するかの差に過ぎない。今回の対策としてれいわのように消費税ゼロ%を提案してもいい。しかしそれによって増える赤字国債発行を、いかなる増税で補うかも示すのが責任ある政党の姿だ。消費税ゼロ%なら私はハイパーインフレという逆進性のものすごく強い実質大増税時代を迎えると思うが。(もちろん、今までの累積赤字増大の穴埋めの大増税<きっとハイパーインフレしかない>には心底頭にくるが)今回のコロナ禍に関する増税を受け入れない人はいないと思う。だからこそ、今、将来どういう増税でまかなうかを国民に明示しておくべきだ。時間がたてば、又「増税嫌だ」となり財政はさらに悲惨な状態になる。また「将来の増税を伴う」ことを国民に明示することによって、本当に必要で効率的な予算案が出来上がる。1世帯にマスク2枚などの人気取りの愚行ではなく医療崩壊への対処とか予防薬の配布とかにお金を回すと思うのだ。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57765930X00C20A4MM8000/

 2.ANAの政府保証要請

昨日の朝TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう一直線」で私もこの話題にさらりと触れた、大企業でも売り上げが減れば資金繰り大ピンチの証左。政府の保証をもらえる企業はいいが、もらえない所は大変だと話したのだが、他にも多くの問題がありそうだ。平時なら一国のナショナルフラッグが他国のそれの軍門に下るというストーリーで完結なのだろうが、今は世界中の航空会社が虫の息だ。どうなるのだろう?https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57787840X00C20A4EE8000/

 3.日本人の常識。

昨日は週刊プレイボーイ誌の取材。対面のはずだったが、このご時世なので電話取材となった。「私(編集者)も、ライターも、読者も経済・金融は詳しくないのでやさしくご説明願いします」で始まった取材だが「今回の大型経済政策の財源は赤字国債ですよね。こんなに赤字国債発行して大丈夫ですか?」との質問から始まった。よかった。日本人の間でも「借金はいずれ返さなくてはならない」との常識はちゃんと生きていた。本日は、昔連載をしていた週刊朝日の取材。