(長期金利があとたった0.3%も上昇すれば日銀は債務超過、円暴落。ドルのMMFがお勧め)
世界的な大型財政出動によるこの数日間の株か上昇で日銀の株の評価損は何とか消滅しそうだ。しかし段違いに怖いのは財政出動に伴う赤字国債増発で世界中でじわじわ上昇してきた長期金利の動向だ。
米10年金利は、FRBの流動性供給で4月2日に0.57%まで下落したものの、わずか1週間で0・77%まで上昇してきた。1週間で0.2%の上昇。世界的なこの流れにつられて日本国債の金利が上昇してきたら(今もジリジリと上昇しているが)、地銀等の経営もさることながら日銀は即アウト、円暴落だ。
FRBの保有する米国債&MBSの利回りはかなり高い(私が国会で聞いた時は2.6%だったが最近は低金利のモノを買っているからそれよりは低いだろうが)から評価損の心配は当面ない。しかし日銀の保有国債は、昨年9月末でわずか0.26%しかない(残存が確か7年ちょっとだから10年債換算で0.3%弱くらいではないか?)。あと0.3%も上昇したら日銀は債券の評価損になる。0・3%の上昇など私のディーラー時代なら1日で軽く動く幅だ。黒田総裁は、毎日、心臓が飛び出しそうなくらいドキドキしているだろう。たったの0.3%で日銀危機。その点は十分意識しておく必要がある。休業補償を含めた大型財政出動が怖くてできない理由でもあるだろう。「日銀は簿価会計だから大丈夫」と黒田総裁は強弁するがそれで済まないのは黒田さんご自身が充分ご理解のはずだ。簿価会計など米国では前世紀の遺物でしかない・。与信枠、日銀に資金を置く枠の算定は、時価評価でなされる。「満期になれば元本が戻る債券でも時価評価を米銀がする理由」、「債務超過が起こるとなぜとんでもないことが起きるか」は明日以降、時間が出来た時に書くが債務超過なら円暴落は必至である。ハイパーインフレに一直線。そんな時期だからこそ私を信じる方には保険の意味でドルMMFの購入をお勧めする。(私を信じる方は「救われる」かもしれないが「足を掬われる」可能性もあるので自己責任でお願いします)