1.補正予算の疑問
一般会計の歳出は25兆6900億円に膨らむそうだが、法人税収、所得税収を中心に当初予算の想定より税収は激減だろう。結果、その分赤字国債の追加発行が予想されるが、その辺はマーケットを考慮して今は触れないでおこうということなのだろうか?https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58515870W0A420C2PE8000/
2.経済予測
柳井氏いわく「現在の対策では、大不況は避けられない。国際通貨基金(IMF)はコロナの影響で世界恐慌以来の不況になると予測しているがその予測より悪くなるのではないか」。柳井氏は現在、不況真っただ中の業界のトップだから、多少、悲観過ぎるのかもしれない。それでも、私がいまだマーケットにいれば、最悪事態を想定した行動をとる。儲けようという時期ではない。守りの姿勢だ。厚めの手許現金それも世界の基軸通貨であるドルの現金化商品だ。私がドルのMMFをお勧めする理由。柳井氏は「(国の)一番の役割は困窮者を全員救済すること」とも述べている。その通りだ。柳井氏の予言が正しければ、生存権を脅かされる困窮者の救済に資金を集中しないと、困窮者を全員救済することさえ難しくなる。怖い。金がすべてではないが、金が無いと何もできない。平時に国債を購入し紙幣を刷り過ぎてしまった(=厳密には日銀当座預金の増加)日銀の紙幣印刷はすでに臨界点に近い。綱渡り支援だ。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58516490W0A420C2MM8000/
3.スイスの中央銀行も債務超過
私が「日銀が債務超過になる」と普段言っているせいか、Twitterに以下のリツイートが来た。「「米国株などの急落や通貨安に見舞われ、スイス中銀は株式で319億スイスフラン、為替で171億スイスフランの損失を出した。 債務超過に陥ってもスイスフランや国債は別に変化なし」そこで以下のような返事をしておいた。ちなみにいつも「錦秋政策で株を保有するのは先進国の中銀で日銀だけだ」と書くのはスイス中銀が頭にあるからだ。スイス中銀が株を買っているのは為替政策の一環で金融政策のためではない。以下私の返事「市場が動かないのは当たり前です。スイスはSFr高防止のためにユーロやドル建ての株を買っています。為替政策の一環です。SFr高が止まらず保有資産(外貨建て)の値が下がり資産超過になってSFrが暴落すれば、すぐ外貨建て保有資産の価格が暴騰します。ですから務超過が一時的だと市場が理解し売り込まれないのです。スイス中銀もそれがわかっているから自国株を買わず外国株を買っているのです」