(↑週刊 プレーボーイ)
1.黒田日銀総裁は「出来ることは何でもやる」とおっしゃっているが、今、日銀がやっていることは20年前までは、世界中の中央銀行が「絶対にやってはいけない」と肝に銘じてきたことばかりだ。それを日銀は他の中央銀行に比べて異次元に激しく行っている。大丈夫か?それとも昔の連中がアホなのか?
2.「生島ヒロシのおはよう一直線」
本日は6時から10分ほどTBSラジオ「生島ヒロシのおはよう一直線」に電話出演した。「100㎏の人(FRB)が200㎏に体重を急速に増やすことは将来、成人病になる可能性があっても、今すぐ心臓に問題が発生することはないかもしれない。しかし、今400㎏のメタボの人(日銀)が500㎏にすると心臓が持つかの危険がある。大型経済対策、その財源である赤字国債を買いとる余力が日銀にあるか?政府はびくびくしながら対策の規模を決めているのだろう。安倍首相が、しょぼくれた対策しか出来ない理由だ。出来るのなら大盤振舞したいに決まっている、安倍首相は英雄になれるし、次回選挙で自民党は大勝だろうから、だ。緊急時に大型対策を打つためにも、通常時の財政均衡が重要だ。そのツケが今の日本だが、それを今から言ってもしょうがない。日銀が臨界点い近い状況なら、本当に「生きるか死ぬか」の貧窮者に集中して何度も救済資金を支給していかないとこの国は持たない。ただ苦しい時期を乗り越えれば(健全な資産を持った新中央銀行の設立が必要になると私は思っているが)必ず日本経済は復活する。その苦しい時期を乗り切るためにもドルMMFが賢明」と言うような内容を述べた。ラジコで無料で聞けます。
3.週刊プレーボーイ
昨日発売の「週刊プレーボーイ」に3ページに渡って「コロナショックで迫る、日本財政破綻!自分の資産は甲守れ!」というタイトルで私の主張・提言を載せていただきました。
4.どこまで財政赤字を増やせるか?
「フジマキは臨界点に近いというが日本は財政赤字を急増させてもなんら問題が起きていないのではないか?対GDP比でどこまで膨らませれば臨界点を超えるのか言ってみろ」という要求がtwitterにガンガン来ている。
回答した反論は次の通り。「財政破綻の臨界点は誰にも分からないが確実にある。
だからこそ日本は財政法第4条で国債発行を原則禁止し(ただし毎年特例だと言いながら発行している)、ドイツ・スイスは憲法で均衡財政(=国債など発行しない)を規定し、EUのマーストリヒト条約の「経済収斂基準」での財政赤字対GDP比で3%以内、債務残高対GDP比で60%以内を決めている(日本は6%くらいをずーと、累積赤字は240%)、米国は国債発行額の上限を決めている。その辺が先人たちが考えた限界だろう。世界の先人たち全員がアホなわけがない」
なお、日本がこれらの数字や法律を無視して生き延びているのは、、日銀が「異次元緩和」と称しながら実質、財政ファイナンス(政府の借金を中央銀行が賄う)をして危機の先送りをしているから。しかしその結果、今度は日銀が臨界点に近づいている、