(臨時版)本日第2弾 (日銀、タブーへの挑戦他)

2020年04月29日

1.日銀、タブーへの挑戦

インドネシア中銀は先週の入札でイスラム債を政府から直接買い入れたそうだ。ブルムバーグ曰く「未踏の領域に一段と踏み込む」、「国債のマネタイゼーション(貨幣化)」に近づきある」と記している。そしてこれを「タブーへの挑戦」ととらえている。マネタイゼーション(=財政ファイナンス)とは政府の歳出を中央銀行が国債を直接購入することによって賄うこと。日銀の場合は一瞬でもマーケット経由で購入しているので定義上は確かに財政ファイナンスではないかもしれない。しかし実質上は間違いなく財政ファイナンス。ブルームバーグも「インドネシア中銀は来年2月末までに国債発行額の11%を保有する可能性、豪州とニュージーランド中銀はそれぞれ24%と39%に、インド準備銀行は15%。日本銀行は50%にも迫ろうとしているが、日本経済の本格的な復活には至っていない」と書いている。

日銀は断トツの先頭に立って「タブー破り」を行っている。なぜ先人たちが「財政ファイナンス(=マネタイゼーションはタブー)としていたのか考えるべきだ。ハイパーインフレを起こした経験からだ。先人たちがアホだったのか今の日銀がアホなのか、日本が世界に先んじて証明しようとしている。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-04-28/Q9H2G1T0AFBA01?srnd=cojp-v2 

2.女性自身

本日の「女性自身オンライン」に「コロナ禍で近くハイパーインフレの危機」という拙稿を載せていただいています。男性はなかなか雑誌「女性自身」を手にすることはないと思いますが(私も齢69年、初めて読みます)是非、この機会にお読みください。https://jisin.jp/